各位とは|知らないと恥ずかしい正しい使い方【各位様NG・失礼回避例文】

ビジネス連絡

「各位って何て読むの?」「各位様は使っても大丈夫?」「御中や様との違いがわからない」と悩んでいませんか。ビジネスメールや文書で頻繁に見かける「各位」ですが、間違った使い方をすると失礼になることもあります。

結論として、各位(かくい)は「皆様方それぞれ」を意味する敬称で、複数人に同じ内容を送るときの宛名として使います。「各位様」や「各位殿」は二重敬語のため不要です。封筒の表書きには用いず、メールや文書の本文冒頭の宛名行に記載するのが基本です。

3分でわかる各位の基本

  • 各位の正しい意味と読み方
  • 御中・様との明確な使い分け
  • NGな使い方と正しい表現
  • すぐ使えるビジネステンプレート

各位とは|意味と読み方をわかりやすく解説

各位は「かくい」と読み、「皆様方それぞれ」という意味の敬称です。複数人に同じ内容のメールや文書を送るとき、個人名を省略して一人ひとりに呼びかける際に使います。

「各」は「それぞれ・一つひとつ」、「位」は「人への敬称」を表します。つまり各位は「皆様」とほぼ同じ意味ですが、より改まった表現として使われます。

各位の基本的な特徴
読み方:かくい
意味:皆様方それぞれ(敬称込み)
使用場面:複数人への同報メール・文書
位置:本文冒頭の宛名行

各位の正しい使い方|いつ・どこで使うか

各位は主にビジネスメールや文書の宛名行で使います。社内外を問わず、組織のメンバー複数人に一斉送信するときの呼びかけとして活用できます。

使用する場面

  • 社内連絡:社員各位、担当者各位、関係者各位
  • 社外連絡:取引先各位、お客様各位、会員各位
  • 学校関係:保護者各位、職員各位、関係者各位
  • 団体連絡:会員各位、参加者各位、利用者各位

使用しない場面

重要:封筒の表書きには使いません
封筒の表書きは「御中(組織宛)」「様(個人宛)」で使い分けます。各位は文書やメールの本文冒頭でのみ使用します。

「御中」「様」「各位」の使い分け|混同しやすいポイント

敬称の使い分けでよく間違えるのが、御中・様・各位の違いです。それぞれ明確な使い分けルールがあります。

敬称 対象 使用場面
御中 組織・団体 封筒・正式文書 ○○株式会社 営業部御中
個人 封筒・文書・メール 田中太郎様
各位 複数人(同報) メール・文書の宛名行 社員各位、取引先各位
併用のルール
御中:部課名を連記する場合も末尾に1つだけ
各位:御中・様とは併用しない
例外:お客様各位は慣用表現として定着

「各位様」「各位殿」はNG|二重敬語を避ける

「各位様」や「各位殿」は二重敬語のため使いません。各位自体が敬意を含む表現なので、さらに「様」「殿」を付ける必要はありません。

NG表現 正しい表現 理由
×社員各位様 ○社員各位 各位で十分敬意が足りている
×取引先各位殿 ○取引先各位 二重敬語は一般に不適切
×○○部御中 各位 ○○○部 各位 御中と各位は併用しない
例外:「お客様各位」について
本来は二重敬語ですが、慣用表現として広く定着しているため使用されています。ただし「お取引先様各位」など他の表現は避ける方が無難です。

【コピペOK】各位を使ったビジネスメールテンプレート

実際のビジネス現場で使える、各位を使った定型テンプレートをご紹介します。件名から文末まで、そのまま活用できる形で提供しています。

社内向け連絡(社員各位)

件名:【重要】社員各位|システムメンテナンスのお知らせ(8/30実施)

社員各位

お疲れ様です。情報システム部の田中です。
下記日程でシステムメンテナンスを実施いたします。

■ 実施概要
・日時:8月30日(金)19:00~21:00
・対象:社内基幹システム全般
・影響:社内ネットワーク・メールが一時停止
・対応:18:30までに作業を完了してください

ご不明点は情報システム部(内線1234)まで
お問い合わせください。
ご理解とご協力をお願いいたします。

――
田中一郎
情報システム部
内線:1234
メール:tanaka@example.com

社外向け案内(取引先各位)

件名:【ご案内】取引先各位|営業時間変更のお知らせ(9月1日より)

取引先各位

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
株式会社○○営業部の山田です。

9月1日より営業時間を下記のとおり変更いたします。

■ 変更内容
・変更前:9:00~18:00
・変更後:9:00~17:30
・適用開始:9月1日(日)より
・対象:本社・全支店

お客様にはご不便をおかけいたしますが、
何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

本件に関するお問い合わせ
営業部:yamada@example.com
TEL:03-0000-0000

――
山田花子
株式会社○○ 営業部
TEL:03-0000-0000
FAX:03-0000-0001
〒100-0000 東京都○○区○○1-2-3

学校・保護者向け(保護者各位)

件名:【緊急連絡】保護者各位|臨時休校のお知らせ(8/31)

保護者各位

平素より本校の教育活動にご理解とご協力を
いただき、ありがとうございます。

台風接近のため、8月31日(土)は
臨時休校といたします。

■ 詳細
・対象:全学年
・期間:8月31日(土)終日
・授業:9月2日(月)より通常通り
・連絡:変更があれば学校ホームページで発表

安全確保のため、不要不急の外出は
控えていただきますようお願いします。

お問い合わせ
○○小学校 教頭
TEL:03-0000-0000

――
○○小学校
教頭 佐藤次郎
TEL:03-0000-0000

緊急・短文連絡(関係者各位)

件名:【至急】関係者各位|サーバー復旧完了のご報告

関係者各位

システム障害が復旧いたしました。
17:30より正常稼働しております。

詳細は社内ポータルをご確認ください。
ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。

――
IT運用チーム 鈴木
内線:5678

よくある間違い|NG表現と正しい言い換え

各位を使う際によくある間違いと、正しい表現への言い換え方法をまとめました。

NG表現 正しい表現 理由
×お客様各位様 ○お客様各位 各位で敬意が含まれるため様は不要
×株式会社○○御中 各位 ○株式会社○○ 担当者各位 御中と各位は併用しない
×田中様、佐藤様各位 ○田中様、佐藤様 個人名が明確なら各位は不要
×(封筒表書き)関係者各位 ○関係者御中 封筒表書きは御中・様で使い分け

目上の人にも使える?|各位の適切な使用範囲

各位は目上の方を含む複数人に使えます。ただし、相手の個人名がわかっている場合は、一人ひとりに「様」を付けた方がより丁寧です。

使い分けの判断基準
個人名がわかる場合:「田中部長」「佐藤課長」など個別に記載
不特定多数の場合:「関係者各位」「担当者各位」を使用
人数が多い場合:各位で効率化しても失礼にならない

実務で使えるビジネス文書の作成手順

各位を使った効果的なビジネス文書は、シンプルな型を覚えることで誰でも作れます。基本は「件名→宛名→本文→問い合わせ先」の4段階構成です。

  1. 件名を明確に:【重要】【お知らせ】など緊急度を示し、内容と期限を簡潔に表示
  2. 宛名を適切に:組織名+各位を本文冒頭行に配置(御中・様との併用は避ける)
  3. 本文を構造化:要点を箇条書きで整理し、日時・対象・アクションを明記
  4. 問い合わせ先を明示:担当窓口・連絡先・署名を文末に配置

英語での各位表現|国際ビジネス対応

英語のビジネスメールで各位に相当する表現は以下の通りです。

英語表現 使用場面 日本語対応
To Whom It May Concern 不特定多数・正式文書 関係者各位
Dear All 社内・チーム全体 皆様、関係者各位
Dear Colleagues 同僚・部門横断 関係者各位
Dear Members 会員・組織内 会員各位

よくある質問

Q1. 各位は何人以上から使えますか?

A. 明確な人数制限はありませんが、3人以上が一般的です。1~2人の場合は個人名を記載する方が丁寧とされています。

Q2. 件名に各位を入れても大丈夫ですか?

A. 件名に入れても問題ありません。ただし本文の宛名行にも「各位」を記載するのが基本です。件名では内容を優先し、宛名は本文で明示しましょう。

Q3. 封筒の表書きで各位は使えますか?

A. 封筒の表書きには用いません。封筒は「御中(組織宛)」「様(個人宛)」で使い分けます。各位はメールや文書の本文での宛名として使用します。

Q4. 各位と皆様はどちらが丁寧ですか?

A. 各位の方がより改まった表現です。皆様は口語的で親しみやすく、各位は文書的で丁寧な印象を与えます。ビジネス文書では各位が適しています。

Q5. 部長各位、課長各位という表現は適切ですか?

A. 適切です。複数の部長や課長がいる場合、「部長各位」「課長各位」として使えます。ただし特定の個人がわかる場合は個人名を記載する方が丁寧です。

Q6. 各位を使ったメールの返信はどうすればいいですか?

A. 送信者個人に返信する場合は「様」を使います。全員に返信する場合は「関係者各位」「皆様」などを使い分けましょう。

まとめ|各位を正しく使ってスマートなビジネスコミュニケーション

各位は複数人への効率的な呼びかけができる便利な敬称です。「各位様」などの二重敬語を避け、適切な場面で使用することで、相手に丁寧で洗練された印象を与えられます。

各位使用の5つのポイント

  1. 各位単独で使用:様・殿は付けない(二重敬語回避)
  2. 本文宛名行で使用:封筒表書きでは用いない
  3. 複数人が前提:同じ内容を複数人に送る場合
  4. 御中と併用しない:組織宛は御中、複数人宛は各位で使い分け
  5. 簡潔・明確・構造化:要点を整理して相手にわかりやすく

この記事のテンプレートを参考に、あなたの職場に合った各位の使い方を身につけ、効果的なビジネスコミュニケーションを実現してください。

参考文献