【例文付】PTA役員選出のお願い文の作成方法

学校・PTA
新年度のPTA役員選出時期になると、選出委員会や学級委員の方が悩まれるのが「どのようにお願い文を書けばいいのか」という問題です。保護者の皆さんに協力をお願いしつつ、PTAの任意性も適切に伝える必要があります。
この記事では、一般的なPTA役員選出のお願い文例を、立候補募集から選出会の案内まで段階別にご紹介します。コピーして即座に使えるテンプレートで、円滑で適切な役員選出を進めることができます。

【角が立たない選出の基本手順】
①主旨と任意性の明確化 → ②立候補の優先募集 → ③推薦依頼(同意確認) → ④選出会開催 → ⑤個別就任依頼※PTAは文部科学大臣も明言している任意団体です。役員選出についても、強制ではなく各自の判断に委ねられることを明記しましょう。

今すぐ使える!PTA役員選出お願い文例【基本テンプレート】

最も汎用性が高い基本的なPTA役員選出のお願い文をご紹介します。【 】内を実際の内容に置き換えてご利用ください。

基本フォーマット(保護者向け配布文書)

令和【○】年【○】月【○】日保護者各位【○○小学校】PTA 会長 【○○ ○○】 役員選出委員会 委員長 【○○ ○○】令和【○】年度 PTA役員選出のご案内とお願い日頃よりPTA活動にご理解・ご協力を賜り、誠にありがとうございます。下記のとおり次年度PTA役員の立候補・推薦受付を行います。PTAは任意の団体であり、就任は強制ではございません。ご家庭の事情を最優先にご検討ください。記 ■募集区分 ・本部役員:【○】名(会長・副会長・書記・会計) ・学年委員:【○】名(各学年【○】名ずつ) ■主な活動内容 ・定例会議:月1回 18:30~19:30(オンライン参加可) ・学校行事サポート:年2回 各2時間程度 ・在宅作業:月15分程度(資料確認等) ■任期 令和【○】年4月1日~令和【○】年3月31日 ■選出方法 1. 立候補(最優先) 2. 推薦(本人同意取得後) 3. 選出会での決定 ■提出方法・締切 【Googleフォーム:URL】または【紙票:担任へ】 締切:【○月○日(○)】午後5時 ■免除について 規約第【○】条(役員選出免除)に該当する方(介護・妊娠・既役員経験等)は、申請により選出対象から除外いたします。 ■個人情報の取り扱い 提出いただいた情報は役員選出の目的のみに使用し、目的外利用はいたしません。 ■お問い合わせ 選出委員会:【メールアドレス】 学校代表:【電話番号】 皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

段階別のPTA役員選出のお願い文例

役員選出の流れに沿って、それぞれの段階で使用する文例をご紹介します。状況に応じて適切な文例を選択してご利用ください。

【第1段階】立候補募集のお願い

件名:【次年度PTA役員】立候補のお願い(【学年・組】)

保護者の皆様

平素よりPTA活動へのご理解に心より御礼申し上げます。

次年度役員の立候補受付を開始いたしました。会合は月1回・60分程度で、オンライン参加も可能です。在宅作業中心の運営で、負担軽減に努めています。

まずは立候補を最優先にお願いできれば幸いです。

募集内容:【本部役員○名|学年委員○名】
任期:【○年○月~○年○月】
提出締切:【○月○日(○)午後5時】

PTAは任意の団体です。ご事情がある方は免除条項(規約第○条)の申請をご利用ください。

ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

【学校名】PTA役員選出委員会

【第2段階】推薦依頼のお願い

PTA役員候補者の推薦のお願い保護者の皆様立候補の結果、必要人数に満たないため、推薦による候補者選出をお願い申し上げます。推薦をされる場合は、必ずご本人の同意を得たうえで推薦票をご提出ください。推薦後は選出委員会が本人意思を丁寧に確認いたします。現在の不足状況: ・本部役員:【○】名不足 ・学年委員:【○】名不足推薦票提出締切:【○月○日(○)午後5時】無理のない範囲でのご協力をお願いいたします。 【学校名】PTA役員選出委員会

【第3段階】選出会開催のご案内

PTA役員選出会開催のご案内保護者の皆様下記のとおりPTA役員選出会を開催いたします。■日時 【○月○日(○)】午後6時30分~7時30分■会場 【学校多目的室・オンライン併用】■進行予定 1. 現状報告 2. 立候補・推薦者確認 3. 無記名投票(または抽選) 4. 結果発表■欠席される方へ 委任状をご提出ください(Googleフォームまたは紙票) ■個人情報について 選出会で取り扱う個人情報は選出目的に限定し、会終了後速やかに廃棄いたします。 皆さまのご参加をお待ちしております。 【学校名】PTA役員選出委員会

委任状テンプレート

委任状私は、令和【○】年度PTAクラス役員選出に関し、一切をPTA会長に委任します。学年・組:【○年○組】 児童氏名:【○○ ○○】 保護者氏名:【○○ ○○】 連絡先:【電話番号またはメールアドレス】 日付:令和【○】年【○】月【○】日※記載情報は選出目的以外に利用しません。

【第4段階】個別就任依頼のお願い

件名:【次年度PTA本部役員】ご就任のお願い

【○○】様

いつも学校・PTA活動に温かいお力添えを賜り、心より感謝申し上げます。

この度、本部役員(【庶務】)としてご尽力いただけないかお願い申し上げたく、ご連絡差し上げました。

会合は月1回・1時間程度で、在宅での資料確認が中心です。オンライン参加も可能で、無理なく続けられる体制を整えております。

ご事情があれば、特定行事のみや在宅作業のみなどの形でも大変ありがたく存じます。

何卒ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。

【学校名】PTA
会長 【○○ ○○】

【追加】役員不足時の再募集文例

PTA役員 追加募集のお願い保護者の皆様現時点で下記の役員が不足しております。不足状況:本部役員【2】名、学年委員【1】名会合は月1回・オンライン参加可能で、作業は分担により負担軽減に努めます。まずは相談ベースでも結構です。免除条項(規約第○条)に該当する方は申請をお願いします。提出締切:【○月○日(○)】 ご協力のほど、よろしくお願いいたします。 【学校名】PTA役員選出委員会

PTA役員の負担を見える化する表現例

保護者の不安を軽減するため、具体的な活動内容と時間を数値で示すことが重要です。以下の例を参考に、各学校の実情に合わせて調整してください。

活動内容 頻度・時間 参加方法
定例会議 月1回・18:30~19:30 オンライン参加可
学校行事サポート 年2回・各2時間 入学式・運動会等
在宅作業 月15分程度 資料確認・議事録チェック
緊急時対応 年数回 相互フォロー・代理出席可

負担軽減の取り組み例

現代的な運営方法の例
オンライン会議:平日夜間でも自宅から参加可能
作業の分散化:一人に負担が集中しない体制
デジタル化推進:紙の配布物を削減、メール・アプリ活用
時間の短縮:会議は1時間以内、事前資料で効率化
柔軟な参加:家庭事情に応じた調整可能

PTA役員選出のよくある質問

PTAへの加入は必須ですか?役員も断れませんか?

PTAは任意の団体で、加入も役員就任も強制ではありません。文部科学大臣も「PTAは任意の社会教育団体で、入退会は各PTAの判断」と明言しています。お願い文には必ず任意性を明記し、強制的な印象を与えないよう配慮しましょう。

役員選出の免除対象はどのような場合ですか?

多くの学校では規約で免除条項を定めています。一般的には介護、妊娠・出産、既役員経験、転居予定などが対象となります。具体的な条項番号を案内文に記載し、該当者は申請により選出対象から除外することを明記しましょう。

推薦する場合は本人の同意が必要ですか?

本人の同意を得てから推薦することが適切です。勝手に推薦してトラブルになるケースを避けるため、推薦前に必ず本人に確認を取り、同意を得られた場合のみ推薦票を提出してもらいましょう。推薦委員会を設置している学校も多くあります。

選出会を欠席する場合の対応はどうすればいいですか?

委任状の提出により欠席者の意思を反映できます。様式と提出締切を明記し、Googleフォームや紙票で受け付ける方法があります。委任状により会長や選出委員長に意思決定を委任することで、適切な選出を進めることができます。

個人情報の取り扱いで注意すべき点はありますか?

名簿の第三者提供は原則として本人同意が必要です。役員選出で収集した個人情報は選出目的のみに使用し、目的外利用は禁止であることを明記しましょう。会議終了後は速やかに個人情報を廃棄することも重要です。

役員のなり手がいない場合はどうすればいいですか?

負担軽減策を具体的に示し、再度協力をお願いしましょう。会議回数の削減、オンライン参加、作業の分散化など、現代的な運営方法を取り入れることで参加しやすい環境を作ることが大切です。相談ベースから始めることも有効です。

役員選出お願い文作成のチェックリスト

【基本事項の確認】
□ PTAの任意性を明記しているか
□ 募集区分と人数が明確に記載されているか
□ 活動内容を具体的な時間・頻度で示しているか
□ 提出方法と締切が明確に記載されているか
□ 免除条項について案内しているか

【配慮事項の確認】
□ 強制的な印象を与える表現を避けているか
□ 感謝の気持ちを適切に表現しているか
□ 負担軽減の取り組みを説明しているか
□ 個人情報の取り扱いについて明記しているか
□ 問い合わせ先が明確に記載されているか

【実務面の確認】
□ 立候補→推薦→選出会の流れが整理されているか
□ 委任状の様式と提出方法が示されているか
□ 選出後の就任依頼方法を準備しているか
□ 不足時の追加募集について検討しているか

まとめ:円滑なPTA役員選出のポイント

PTA役員選出のお願い文は、任意性の明示・負担の見える化・段階的なアプローチの3つを柱とすることが重要です。保護者の皆さんに安心して検討していただけるよう、具体的で丁寧な情報提供を心がけましょう。

【成功する選出のポイント】
①透明性の確保:活動内容と時間を具体的な数値で示す
②任意性の徹底:強制ではないことを明確に伝える
③段階的な依頼:立候補→推薦→選出会の順序を守る
④負担軽減策:現代的な運営方法を積極的に採用
⑤丁寧な対応:個人情報保護と配慮を忘れない

この記事の文例を参考に、各学校の実情に合わせた適切なお願い文を作成し、多くの保護者の皆さんにご理解とご協力をいただける役員選出を実現してください。