面接当日のお礼メール送り方で迷っていませんか。「いつまでに送ればいい？」「夜遅くなったらどうする？」「何を書けばいい？」など、具体的な疑問を持つ方は少なくありません。
結論として、面接当日のお礼メールは面接直後から業務時間内（18:00まで）に送るのがベストで、20:00を過ぎる場合は翌朝に予約送信することが適切です。メール構成は「お礼→学び・感想→今後のお願い」の3ブロックで簡潔にまとめます。
- 面接当日のお礼メール送信の最適タイミング
- 時間帯別の適切な送り方と配慮方法
- すぐに使える新卒・中途別メールテンプレート
- 件名・宛名・本文の正しい書き方
参考：面接お礼メールで複数面接官の宛名はどう書く？【様・各位・御中】正しい使い分けと例文テンプレート
参考：面接お礼メールで宛先不明の時はどう書く？｜御中・各位・ご担当者様の正しい使い分けと例文
面接お礼メール当日送信｜基本原則と最適タイミング
面接当日のお礼メール送信には、タイミングと配慮が重要です。まず基本原則を確認しましょう。
最優先：面接直後〜当日18:00まで
配慮必要：18:00〜20:00（軽い配慮の文言を追加）
翌朝推奨：20:00以降（予約送信で翌朝8:30〜9:30）
避けるべき：深夜22:00以降の即時送信
なぜ「当日業務時間内」がベストなのか
厚生労働省が推進する勤務間インターバル制度では、終業時間から翌日始業まで十分な休息時間を確保することが重要視されています。また、内閣官房のガイドラインでも勤務時間外のメール対応を強要しない姿勢が示されており、相手への配慮として業務時間内の送信が望ましいとされています。
時間帯別｜当日送信の正しい送り方
面接終了時刻によって適切な送信方法が変わります。以下の判断基準で対応しましょう。
| 面接終了時刻 | 送信タイミング | 配慮事項 |
|---|---|---|
| 9:00〜16:00 | 面接後2〜3時間以内に当日送信 | 最も理想的なパターン |
| 16:00〜18:00 | 当日20:00までに送信 | 通常の業務時間内なので配慮不要 |
| 18:00〜20:00 | 当日中または翌朝に予約 | 「夜分遅くに失礼いたします」を追加 |
| 20:00以降 | 翌朝8:30〜9:30に予約送信 | 深夜送信は避ける |
| 金曜17:00以降 | 当日中または月曜朝に予約 | 週末をまたぐため月曜朝推奨 |
面接お礼メールの正しい構成｜5つのパート
当日送信のお礼メールは以下の5パートで構成します。簡潔で印象に残る内容を心がけましょう。
- 件名：用件と氏名を明記
例：「本日の面接御礼（大学名・氏名）」 - 宛名：正式な会社名・部署名・敬称
個人宛は「様」、組織宛は「御中」 - お礼：時間を割いてもらったことへの感謝
面接の機会をいただいたことに対する御礼 - 学び・感想：面接で得た具体的な印象
1〜2行で具体的な内容に触れる - 締め：今後のお願いと署名
配慮の文言＋連絡先情報
【すぐ使える】時間帯別の面接お礼メールテンプレート
時間帯や状況に応じてそのまま使えるメールテンプレートをご紹介します。
【基本】業務時間内送信（9:00〜18:00）
件名：本日の面接御礼（○○大学・氏名） 株式会社○○ 人事部 採用ご担当者様 本日はお忙しい中、面接のお時間をいただき、 誠にありがとうございました。 ○○大学○○学部の○○と申します。 面接では、貴社の○○事業について詳しく伺うことができ、 ますます入社への意欲が高まりました。 特に○○様がお話しくださった「○○への取り組み」は、 私が大学で学んだ○○分野と深く関連しており、 ぜひ貴社で活かしたいと強く感じました。 面接を通じて、貴社で成長していきたいという 思いが一層強くなりました。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 ○○大学○○学部○年 ○○ ○○ 電話：090-0000-0000 メール：example@university.ac.jp
【夜間】18:00〜20:00送信
件名：本日の面接御礼（氏名・応募職種） 株式会社○○ 人事部 採用ご担当者様 夜分遅くに失礼いたします。 本日は面接のお時間をいただき、 誠にありがとうございました。 面接でお聞かせいただいた貴社の○○戦略について、 深く感銘を受けました。 私の○○での経験を活かし、 貴社の更なる発展に貢献したいと 強く感じております。 時間外のご連絡となり恐縮ですが、 取り急ぎメールにて御礼申し上げます。 ご返信は営業時間内で結構です。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 ○○ ○○ 現職：株式会社○○ 電話：090-0000-0000 メール：example@email.com
【翌朝】予約送信版（20:00以降に作成）
件名：昨日の面接御礼（大学名・氏名） 株式会社○○ 人事部 採用ご担当者様 昨日はお忙しい中、面接のお時間をいただき、 誠にありがとうございました。 ○○大学の○○と申します。 面接でお伺いした貴社の○○事業への取り組みについて、 一晩考える時間をいただき、 ますます貴社で働きたいという気持ちが強くなりました。 私の○○の経験を活かし、 貴社の○○分野で貢献したいと考えております。 お礼が翌日となりましたが、 改めて感謝の気持ちをお伝えしたく、 ご連絡いたします。 今後ともよろしくお願いいたします。 ○○大学○○学部○年 ○○ ○○ 電話：090-0000-0000 メール：example@university.ac.jp
【中途向け】具体的経験アピール版
件名：本日の面接御礼（氏名・○○職応募） 株式会社○○ ○○部 ○○様 本日は面接のお時間をいただき、 誠にありがとうございました。 面接でお話しいただいた○○プロジェクトについて、 私が前職で手がけた○○案件（売上○%向上を実現）の 経験が活かせると確信いたしました。 特に○○の課題解決手法については、 具体的な提案もございますので、 ぜひ詳しくお話しさせていただければと思います。 貴社の○○事業の発展に貢献できるよう、 精一杯努力いたします。 今後ともよろしくお願いいたします。 ○○ ○○ 現職：株式会社○○ ○○部 電話：090-0000-0000 メール：example@email.com
【最終面接】役員面接後版
件名：本日の最終面接御礼（氏名） 株式会社○○ 代表取締役 ○○様 人事部長 ○○様 本日は最終面接のお時間をいただき、 誠にありがとうございました。 ○○社長から直接お聞かせいただいた 貴社の今後のビジョンに深く感動いたしました。 私も貴社の一員として、そのビジョンの実現に向け、 これまでの経験を活かして貢献したいという 気持ちを強くいたしました。 ○○部長からお伺いした現場のお話も、 私にとって大変勉強になりました。 貴重なお時間をいただき、 重ねて御礼申し上げます。 ○○ ○○ 電話：090-0000-0000 メール：example@email.com
【グループ面接】複数面接官対応版
件名：本日のグループ面接御礼（大学名・氏名） 株式会社○○ 人事部 各位 本日はグループ面接にお時間をいただき、 誠にありがとうございました。 ○○大学の○○と申します。 複数の部署の方々から貴社の事業について 詳しくお聞かせいただき、 入社への意欲がますます高まりました。 ○○部の○○様からお聞きした現場のお話や、 ○○部の○○様からの業界動向のお話など、 どれも私にとって大変勉強になりました。 他の候補者の方々の優秀さにも刺激を受け、 より一層成長したいという気持ちが強くなりました。 今後ともよろしくお願いいたします。 ○○大学○○学部○年 ○○ ○○ 電話：090-0000-0000 メール：example@university.ac.jp
件名・宛名の正しい書き方
お礼メールの第一印象を決める件名と宛名の書き方を確認しましょう。
– 「本日の面接御礼（大学名・氏名）」←新卒向け
– 「面接御礼（氏名・応募職種）」←中途向け
– 「本日の○次面接御礼（氏名）」←面接段階を明記
宛名の書き方
– 個人宛：「○○株式会社 人事部 田中太郎様」
– 組織宛：「○○株式会社 人事部 御中」
– 複数名：「田中様・佐藤様・山田様」（3名まで）
– 多数：「人事部 各位」（「各位様」は誤用）
よくある宛名の間違い
| 間違った例 | 正しい例 | 理由 |
|---|---|---|
| 人事部各位様 | 人事部各位 | 「各位」は敬称のため「様」不要 |
| 田中部長様 | 人事部長 田中様 | 役職＋様は二重敬語 |
| ○○会社 御中 田中様 | ○○会社 田中様 | 「御中」と個人名は併用不可 |
予約送信の設定方法｜Gmail・Outlook完全ガイド
20:00以降や休日をまたぐ場合は、予約送信機能を活用しましょう。
Gmailでの予約送信設定手順
- メール作成完了後
「送信」ボタンの横にある▼マークをクリック - 「送信日時を設定」を選択
カレンダーと時間選択画面が表示される - 送信したい日時を設定
翌朝8:30〜9:30の間で設定 - 「送信日時を設定」をクリック
予約送信が完了
Outlookでの予約送信設定手順
- 「オプション」タブをクリック
メール作成画面上部のリボンから選択 - 「配信タイミング」を選択
「送信を遅延」メニューを探す - 「指定日時以降に配信」にチェック
希望する日時を入力 - 「送信」をクリック
指定時刻に自動送信される
新卒と中途の書き分けポイント
同じ当日送信でも、新卒と中途では表現を変える必要があります。
– 大学名・学部・学年を明記する
– 学生らしい謙虚さと成長意欲を表現
– 学業や部活動の経験を関連付ける
– 「学ばせていただいた」という姿勢
中途の書き方ポイント
– 現職・職種・経験年数を適度に記載
– 即戦力としての貢献可能性を示す
– 具体的な実績や数値を盛り込む
– 「貢献したい」という積極性
よくある間違いと正しい対応
当日送信でありがちな間違いを事前に確認しておきましょう。
| よくある間違い | 正しい対応 | 改善効果 |
|---|---|---|
| 深夜0時過ぎの即送信 | 翌朝8:30に予約送信 | 相手への配慮を示せる |
| 長文すぎる内容 | 3ブロック構成で簡潔に | 読みやすさが向上 |
| テンプレート感のある文章 | 面接の具体的内容を盛り込む | 印象に残りやすい |
| 返信を急かす表現 | 「お手すきの際で結構です」 | プレッシャーを与えない |
| 会社名や部署名の間違い | 面接資料で事前確認 | 基本的なミスを防げる |
業界・職種別の特別な配慮事項
業界や職種によって、当日送信に対する考え方が異なる場合があります。
| 業界・職種 | 特徴 | 当日送信での配慮点 |
|---|---|---|
| IT・Web業界 | 比較的フレキシブル | 夜間送信も受け入れられやすい |
| 金融・保険業界 | 厳格な勤務管理 | 業務時間外は特に配慮が必要 |
| 製造業 | 規則正しい勤務体系 | 定時後の送信は避ける方が無難 |
| コンサルティング | 長時間労働が一般的 | 夜間でも比較的問題ない |
| 医療・介護 | シフト勤務 | 相手の勤務形態が不明なため保守的に |
よくある質問
Q1. 面接当日の何時までに送るのがベストですか？
A. 面接直後から18:00までがベストです。18:00を過ぎる場合は軽い配慮の文言を追加し、20:00を過ぎる場合は翌朝の予約送信を推奨します。
Q2. 面接が金曜日の夜だった場合はどうすべきですか？
A. 金曜日の夜中（20:00まで）に送るか、月曜日の朝に予約送信するかを選択してください。週末をはさむため、月曜朝の予約送信がより安全な選択です。
Q3. お礼メールの長さはどの程度が適切ですか？
A. 3ブロック構成で300〜400文字程度が適切です。「お礼→学び・感想→締め」の流れで、簡潔ながら印象に残る内容を心がけてください。
Q4. 複数の面接官がいた場合の宛名はどう書けばいいですか？
A. 3名以下なら各氏名に「様」を付けて列記し、4名以上なら代表者宛または「各位」を使用してください。本文で同席者への感謝も忘れずに表現しましょう。
Q5. 面接で答えられなかった質問がある場合、お礼メールで補足すべきですか？
A. 簡潔であれば補足しても構いませんが、長くなる場合は避けてください。「詳しい回答については改めてお聞かせいただければ」程度に留めることをお勧めします。
Q6. 新卒と中途で当日送信のタイミングに違いはありますか？
A. 送信タイミングのルールは同じですが、内容は異なります。新卒は学生らしい謙虚さ、中途は即戦力としての貢献意識を表現することが重要です。
Q7. 面接官から「連絡は不要」と言われた場合も送るべきですか？
A. 明確に不要と言われた場合は送らない方が良いでしょう。ただし、社交辞令の可能性もあるため、簡潔なお礼メールを送ることは一般的には問題ありません。
Q8. 予約送信機能がない場合はどうすべきですか？
A. 下書きに保存して翌朝手動で送信するか、Gmail等の無料サービスを利用してください。深夜の即時送信だけは避けることが重要です。
送信前の最終チェックリスト
お礼メールを送信する前に、以下の項目を必ず確認しましょう。
□ 送信時間が適切か（18:00以降は配慮の文言追加）
□ 件名に用件と氏名が含まれているか
□ 会社名・部署名・担当者名に間違いがないか
□ 敬語の使い方が正しいか（二重敬語の確認）
□ 面接の具体的内容に触れているか
□ 署名（氏名・連絡先）が正確に記載されているか
□ 誤字脱字がないか
□ 宛先メールアドレスが正しいか
□ 20:00以降なら予約送信設定が完了しているか
□ 添付ファイルが必要な場合は正しく添付されているか
まとめ
面接当日のお礼メールは、適切なタイミングと配慮のある文面で送信することで、良い印象を残すことができます。最も重要なのは相手への配慮を示すことです。
- タイミングを守る：18:00まで理想、20:00以降は翌朝予約
- 3ブロック構成：お礼→学び・感想→締めで簡潔に
- 具体性を重視：面接の内容を具体的に盛り込む
- 相手への配慮：時間外送信時は必ず配慮の文言を追加
- 最終チェック：送信前に10項目を必ず確認
この記事のテンプレートと送信ガイドを参考に、面接で得た印象を具体的に表現したお礼メールを作成してください。適切なタイミングと心のこもった内容で、選考においてもプラスの印象を与えることができるでしょう。