納品報告メール書き方ガイド|コピペで使える件名・本文テンプレート例文集

ビジネス連絡

「納品は完了したけど、どんなメールを送ればいいの?」「件名は何て書けばいいんだろう?」「検収をスムーズに進めるにはどうすれば?」

納品報告メールは、取引の節目となる重要な連絡手段です。適切に書けば検収から請求まで滞りなく進む一方、書き方を間違えると相手に迷惑をかけたり、支払いが遅れる原因にもなりかねません。

この記事では、ビジネス現場で即座に使える納品報告メールのテンプレートと、失敗しないための実践的なコツを詳しく解説します。コピペで使える例文から、送信タイミング、よくある失敗まで、実務に必要な情報をすべて網羅しました。

この記事で身につけられること
・状況別に使い分けられる件名・本文テンプレート
・検収をスムーズに進める書き方のコツ
・失敗しない送信タイミングと フォローアップ方法
・添付ファイルのセキュリティ対策と法的要件

今すぐ使える基本テンプレート

最も使用頻度の高い基本形から紹介します。○○部分を自社の情報に置き換えるだけで即座に使用可能です。

件名:【納品のご報告】○○商品(○月○日納品)

○○株式会社
○○部 ○○様

いつもお世話になっております。
株式会社△△の△△です。

本日、下記の通り納品が完了いたしましたのでご報告いたします。

■納品内容
・商品名:○○
・数量:○個
・納品日:○月○日(○)
・納品先:○○株式会社

■納品書
・番号:No.○○○○
・添付:PDF形式で同封

恐れ入りますが、○月○日までに検収のご連絡をいただけますでしょうか。

ご不明点がございましたら、お気軽にお声がけください。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社△△ △△部
△△ △△
TEL:000-0000-0000
Email:○○@example.com

件名パターン(状況別)

件名は受信者が優先度を瞬時に判断できる重要な要素です。弥生株式会社によると、件名を見ただけで納品書であることが分かるようにし、後から検索しやすい件名にすることが推奨されています。

状況 件名例 使用場面
基本 【納品のご報告】○○(○月○日) 通常の納品完了時
急ぎ 【至急・納品完了】○○(検収○月○日まで) 検収期限が短い場合
書類添付 【納品書送付】○○(PDF添付) 納品書を同時送付
分割 【分納報告】○○(第1回/全3回) 分割納品の各回
データ 【データ納品】○○(ダウンロード可) デジタルコンテンツ

シーン別テンプレート

データ・システム納品用

件名:【データ納品】○○システム(ダウンロード可)

○○株式会社
○○部 ○○様

いつもお世話になっております。
株式会社△△の△△です。

○○システムの開発が完了し、データ納品いたします。

■ダウンロード情報
・URL:https://example.com/download/○○
・有効期限:○月○日 23:59まで
・パスワード:別途お送りします

■納品ファイル
・システム本体:system_v1.0.zip
・マニュアル:manual.pdf
・設計書:design_spec.pdf

○月○日までに動作確認をお願いいたします。
問題がございましたら、すぐにご連絡ください。

株式会社△△ △△部
△△ △△
TEL:000-0000-0000
Email:○○@example.com

検収依頼重視版

件名:【納品完了・検収依頼】○○(○月○日まで)

○○株式会社
○○部 ○○様

いつもお世話になっております。
株式会社△△の△△です。

○○の納品が完了いたしました。
下記要領で検収をお願いいたします。

■検収内容
・対象:○○一式
・方法:仕様書チェックリストに基づく確認
・期限:○月○日(○)17:00まで
・担当者:○○様

■添付書類
・検収チェックシート
・操作マニュアル
・納品書(No.○○○○)

期限内にご連絡がない場合、検収完了とさせていただきます。

ご質問は担当の△△までお願いします。

株式会社△△ △△部
△△ △△
TEL:000-0000-0000
Email:○○@example.com

分割納品用

件名:【分納報告】○○(第1回/全3回)

○○株式会社
○○部 ○○様

いつもお世話になっております。
株式会社△△の△△です。

○○の分割納品(第1回目)が完了いたしました。

■今回納品分
・品名:○○ 数量:50個
・品名:○○ 数量:30個
・納品日:○月○日

■今後の予定
・第2回:○月○日 ○○ 40個
・第3回:○月○日 ○○ 20個

今回分の検収完了後、次回分の準備を進めます。
スケジュール変更時は事前にご連絡いたします。

株式会社△△ △△部
△△ △△
TEL:000-0000-0000
Email:○○@example.com

送信タイミングの原則

適切な送信タイミングにより、検収から請求までを円滑に進められます。

送信タイミングの鉄則
・物品配送:配送完了確認後、即日
・現地納品:作業完了後、当日中
・データ納品:アップロード確認後、即時
・サービス完了:提供終了後、当日または翌営業日
・分割納品:各回完了ごとに、その都度

テンプレートの具体的な使い方

項目 記入例 注意点
○○商品 A型プリンター、システム開発、コンサルティング 正式名称を使用
○月○日 12月10日(火) 曜日も併記
○個 50台、1式、10ライセンス 単位を明確に
No.○○○○ No.2024-1210-001 社内規則に従う

よくある失敗と対策

失敗例 原因 対策
検収が進まない 期限が曖昧 「○月○日17:00まで」と明確化
メールが見落とされる 件名が分かりにくい 【】で要件を明示、商品名記載
添付ファイル忘れ 送信前の確認不足 チェックリストで必ず確認
問い合わせ先不明 署名の連絡先不備 直通電話・メール必須

送信前チェックリスト

  • 件名に【納品報告】と商品名・日付を記載
  • 宛先に正式な会社名・部署名・氏名
  • 納品内容(品名・数量・日付)を明記
  • 検収期限を具体的に指定
  • 納品書等の添付ファイル確認
  • 署名に直通連絡先を記載
  • 送信前の最終読み返し
  • 法的要件への対応

    納品報告メールに関わる重要な法的要件を確認しておきましょう。

    電子帳簿保存法への対応
    メール添付やダウンロードによる納品書等の授受は「電子取引」に該当します。電子データでの保存が義務付けられており、真実性確保措置(タイムスタンプ等)と可視性確保措置(検索機能等)が必要です。
    適格請求書(インボイス)対応
    検収完了後の請求書発行時は、適格請求書の要件(発行事業者名・登録番号、取引年月日、取引内容、税率ごとの合計額・適用税率・消費税額等、書類交付先事業者名)を満たす必要があります。

    検収について(基礎知識)

    検収とは、納品された商品・サービスが発注内容と合致しているかを確認する手続きです。検収完了により取引が正式に成立し、請求書発行の条件が整います。

    検収期間の目安
    ・一般商品:3-7日(外観・数量確認)
    ・システム・ソフト:7-14日(動作確認必要)
    ・カスタム製品:10-30日(詳細仕様確認)
    ・大型プロジェクト:契約書で個別設定

    添付ファイルの扱い

    ファイル形式と命名規則

    推奨設定
    ・形式:PDF(改ざん防止)
    ・命名:日付_会社名_種別_番号.pdf
    ・例:20241210_ABC商事_納品書_001.pdf
    ・サイズ:5MB以下(メール添付限界)

    セキュリティ対策

    状況別の送付方法
    ・通常案件:PDF直接添付
    ・機密案件:パスワード付きPDF+別途連絡
    ・大容量:クラウドストレージ+限定リンク
    ・継続取引:専用ポータル利用

    フォローアップ対応

    タイミング別対応

    タイミング 対応内容 注意点
    送信翌日 受信確認(必要時のみ) 過度な催促は避ける
    期限3日前 進捗確認のリマインド 丁寧な表現で
    期限当日 最終確認連絡 電話併用も検討
    期限超過 状況確認・調整 理由を聞いて対応

    よくある質問

    納品報告メールはいつ送るべきですか?

    納品作業完了後、可能な限り当日中に送信してください。物品配送の場合は配送業者からの完了連絡後、データ納品の場合はアップロード完了確認後が基本です。遅れるほど検収も遅れ、請求にも影響します。

    件名で最も重要なポイントは?

    【納品報告】【納品完了】など、メールの目的を冒頭で明示することです。商品名と納品日も含めると、受信者が内容を瞬時に把握でき、後の検索も容易になります。

    検収期限の設定方法は?

    商品の性質により異なりますが、一般商品は3-7日、システムは7-14日が目安です。契約書で事前に定めるか、納品時に相手と調整してください。期限は「○月○日17:00まで」など具体的に。

    添付ファイルの注意点は?

    多くのメールシステムで5-10MBが上限です。それ以上の場合は、クラウドストレージを利用してダウンロードリンクを送付します。機密性が高い場合はパスワード保護を必ず実施してください。

    検収完了の連絡がない場合は?

    期限の2-3日前にリマインドメールを送信し、期限当日も確認します。期限を過ぎても連絡がない場合は電話で直接確認してください。契約書に「みなし検収」条項があれば、それに従います。

    分割納品時の管理方法は?

    各回ごとに納品報告メールを送信し、件名に「第○回/全○回」を明記します。全体スケジュールも共有し、遅延発生時は事前連絡を徹底してください。全体の進捗が見えるよう工夫します。

    まとめ

    納品報告メールは、取引完了を確実に伝える重要なビジネスツールです。この記事のテンプレートを活用することで、検収から請求まで滞りなく進められます。

    成功のための5つのポイント
    ・件名で内容を即座に伝える
    ・納品内容と検収期限を明確に記載
    ・納品完了後、当日中に送信
    ・添付ファイルのセキュリティに配慮
    ・検収完了まで適切にフォローアップ

    正確で迅速な納品報告により、取引先との信頼関係を築き、スムーズなビジネス進行を実現してください。

    参考文献・引用情報