打ち合わせ依頼メールの書き方完全ガイド|コピペで使えるテンプレート例と件名例30選

ビジネス連絡

打ち合わせ依頼メールは、ビジネスコミュニケーションの基本となる重要なツールです。適切な書き方を身につけることで、相手に好印象を与え、スムーズな関係構築に役立ちます。

この記事では、ビジネスメールの基本原則に基づいたテンプレートと、相手に配慮した依頼方法を具体的に解説します。メール作成に悩む方から経験豊富な方まで、実務で活用できる内容をお届けします。

この記事の内容
・打ち合わせ依頼の基本原則
・効果的な件名の付け方
・そのまま使えるテンプレート集
・正しい敬語とマナー
・ケース別の対応方法

打ち合わせ依頼の基本原則

効果的な打ち合わせ依頼メールには、相手への配慮と適切な情報提供が不可欠です。以下の基本原則を理解することで、円滑なコミュニケーションが期待できます。

打ち合わせ依頼の5つの基本原則
1. 目的と所要時間を明確にする
2. 複数の候補日時を提示する(3つ以上)
3. 返信期限を適切に設定する
4. 開催形式(対面・オンライン)を明記する
5. 相手の立場に配慮した表現を使用する

日程調整のポイント

ポイント 詳細 効果
複数候補の提示 最低3つの日時を提案 相手が選択しやすい
時間帯の配慮 午前・午後・夕方を混在 相手の都合に合わせやすい
返信期限設定 3-5営業日後を目安 スケジュール調整が円滑
業界への配慮 繁忙期を避ける 相手への配慮を示せる

業界別の一般的な配慮事項

主な業界の特徴
・経理・会計:月末月初、決算期は避ける
・営業職:四半期末、月末は多忙
・製造業:生産計画に基づく繁忙期がある
・小売業:セール期間、年末年始は忙しい
・IT業界:リリース前後は避ける

効果的な件名の作り方

件名は受信者が内容を瞬時に判断するための重要な要素です。目的と緊急度が明確に伝わる具体的な件名を心がけましょう。

件名の基本パターン

効果的な件名の構成
【カテゴリ】 + 具体的な内容 + (補足情報)

例:【打ち合わせのお願い】○○プロジェクトについて(○月○日週希望)

状況 件名例 使用場面
基本形 【打ち合わせのお願い】○○の件について 一般的な依頼
日程明記 【○月○日週希望】○○打ち合わせのお願い 希望時期がある場合
緊急度 【お急ぎ】○○打ち合わせのご相談 急を要する場合
初回 【初回お打ち合わせ】○○についてご相談 新規取引先
定例 【○月定例会】日程調整のお願い 定期的な会議
形式明記 【オンライン会議】○○打ち合わせのお願い Web会議の場合

基本テンプレート(社外向け)

ビジネスメールの基本を押さえた汎用的なテンプレートです。○○部分を実際の情報に変更してご利用ください。

件名:【打ち合わせのお願い】○○の件について

○○株式会社
○○部 ○○様

いつもお世話になっております。
株式会社△△の△△です。

○○の件でお打ち合わせのお時間をいただきたく、
ご連絡いたします。

■目的:○○に関する詳細確認
■所要時間:約30分
■参加予定者:当方2名

下記日程でご都合はいかがでしょうか。

【候補日時】
①○月○日(月)14:00~14:30
②○月○日(火)10:00~10:30
③○月○日(水)16:00~16:30

上記以外でもお時間をいただける日がございましたら、
お聞かせください。

○月○日(金)までにご返信いただけますと、
こちらのスケジュール調整がスムーズです。

オンライン会議(Teams/Zoom)、ご訪問のいずれでも
対応いたします。ご希望をお聞かせください。

お忙しい中恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――
株式会社△△ ○○部
△△ △△
TEL:03-XXXX-XXXX
Email:xxx@xxx.com
――――――――――――――――――

社内向けテンプレート

社内での打ち合わせ依頼は、より簡潔で効率的な表現が可能です。ただし、他部署や役職者への依頼では丁寧さを保ちましょう。

件名:【社内打ち合わせ】○○プロジェクト進捗会議

○○部 各位

お疲れさまです。
△△部の△△です。

○○プロジェクトの進捗確認のため、
下記の通り打ち合わせを実施したく、ご連絡します。

■議題
・各チームの進捗報告
・課題の共有と対策検討
・今後のスケジュール確認

■所要時間:60分
■参加者:○○部、△△部、××部から各1名

【候補日時】
①○月○日(水)13:00~14:00
②○月○日(木)15:00~16:00
③○月○日(金)10:00~11:00

会議室はこちらで手配いたします。

○月○日(火)までに、ご都合の良い日時を
お返事いただけますでしょうか。

よろしくお願いいたします。

ケース別テンプレート

新規取引先への依頼

件名:【初回お打ち合わせ】○○サービスについてご相談

○○株式会社
○○部 ○○様

はじめてご連絡させていただきます。
株式会社△△の△△と申します。

この度は、○○の件でお問い合わせをいただき、
ありがとうございました。

詳細なご要望をお伺いし、適切なご提案をするため、
お打ち合わせのお時間をいただけないでしょうか。

■お打ち合わせ内容
・現在の課題やご要望の確認
・弊社サービスのご紹介
・今後の進め方についてのご相談

■所要時間:約45分
■参加予定者:当方営業担当2名

【候補日時】
①○月○日(月)10:00~10:45
②○月○日(火)14:00~14:45
③○月○日(木)16:00~16:45

オンライン会議またはご訪問、どちらでも対応いたします。
ご都合に合わせて調整いたしますので、
ご希望をお聞かせください。

○月○日(金)17:00までにご返信いただけますと幸いです。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお声がけください。

どうぞよろしくお願いいたします。

日程変更の依頼

件名:【日程変更のお願い】○月○日の打ち合わせの件

○○株式会社
○○部 ○○様

いつもお世話になっております。
株式会社△△の△△です。

○月○日(○)○時からお約束いただいております
打ち合わせの件でご連絡いたします。

申し訳ございませんが、急用が入ったため、
日程を変更させていただけないでしょうか。

【代替候補日時】
①○月○日(月)14:00~14:30
②○月○日(火)10:00~10:30
③○月○日(水)16:00~16:30

お忙しい中、ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

上記でご都合がつかない場合は、
○○様のご希望日時をお聞かせください。

恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

オンライン会議の依頼

件名:【オンライン打ち合わせ】○○の件(Zoom使用予定)

○○株式会社
○○部 ○○様

いつもお世話になっております。
株式会社△△の△△です。

○○の件でオンライン打ち合わせのお時間をいただきたく、
ご連絡いたします。

■開催方法:Zoom
■所要時間:約30分
■議題:○○の進捗確認と今後の方針

【候補日時】
①○月○日(月)14:00~14:30
②○月○日(火)10:00~10:30
③○月○日(水)16:00~16:30

Zoomの接続情報は、日程確定後に改めてお送りいたします。
開始15分前に接続テストをお願いできればと思います。

○月○日(金)までにご都合をお聞かせください。

よろしくお願いいたします。

敬語と宛名の正しい書き方

ビジネスメールでは、正しい敬語と宛名の使い方が信頼関係構築の基礎となります。文化庁の公用文作成の指針に基づいた正しい表記を心がけましょう。

宛名の書き方

対象 正しい書き方 注意点
個人宛 ○○株式会社
営業部 田中様
「田中部長様」は二重敬語で不適切
部署宛 ○○株式会社
営業部 御中
「営業部様」「御中様」は誤用
複数宛 ○○部 各位 「各位様」は二重敬語

基本的な敬語表現

よく使用する敬語表現
・「いただく」:相手からの行為を受ける場合
・「させていただく」:自分の行為を謙譲する場合
・「お願いいたします」:依頼の基本形
・「恐れ入りますが」:お詫びを含む依頼

よくある失敗と対策

失敗例 問題点 対策
件名が曖昧 「お疲れさまです」「ご連絡」など 「打ち合わせのお願い」と具体的に記載
候補が1つだけ 相手の選択肢が限られる 最低3つの候補を提示
目的が不明確 準備ができない 議題と所要時間を明記
返信期限なし いつまでに返事すべきか不明 具体的な日時で期限設定
開催形式不明 対面かオンラインか分からない 形式を明記、選択肢も提供

返信がない場合の対応方法

返信期限を過ぎても連絡がない場合の、段階的なフォローアップ方法を紹介します。相手との関係性に配慮した丁寧な再連絡が重要です。

初回リマインド(期限から2-3日後)

件名:【再送】打ち合わせ日程のご確認

○○株式会社
○○部 ○○様

いつもお世話になっております。
株式会社△△の△△です。

先日ご連絡いたしました打ち合わせの件で、
改めてご連絡させていただきます。

ご多忙のことと存じますが、下記日程での
ご都合はいかがでしょうか。

【候補日時】(再掲)
①○月○日(月)14:00~14:30
②○月○日(火)10:00~10:30
③○月○日(水)16:00~16:30

上記でご都合がつかない場合は、
○○様のご希望日時をお聞かせください。

○月○日(金)までにご返信いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

状況確認のフォロー(1回目から1週間後)

件名:【ご確認】打ち合わせの件について

○○株式会社
○○部 ○○様

いつもお世話になっております。
株式会社△△の△△です。

○○の件でお打ち合わせをお願いしておりますが、
その後いかがでしょうか。

もしご都合が変わられたり、
別の方法でのご相談をご希望でしたら、
遠慮なくお聞かせください。

引き続きサポートさせていただきたく、
ご連絡をお待ちしております。

何かご不明な点がございましたら、
いつでもお気軽にお声がけください。

よろしくお願いいたします。

送信前チェックリスト

メール送信前に以下の項目を確認することで、適切なメールを作成できます。

  • 件名に【打ち合わせのお願い】など目的を明記
  • 宛名は会社名・部署名・敬称を正しく記載
  • 目的と所要時間を冒頭で明示
  • 複数の候補日時を提示(最低3つ)
  • 返信期限を具体的に設定
  • 開催形式(対面・オンライン)を明記
  • 署名に連絡先を正確に記載
  • 誤字脱字がないか最終確認
  • よくある質問

    打ち合わせ依頼メールはいつ送るのが適切ですか?

    希望日の1-2週間前を目安に送信することをおすすめします。相手のスケジュール調整に十分な時間を確保することが重要です。急ぎの場合は、件名に【お急ぎ】と明記し、電話でのフォローも検討してください。

    候補日時はいくつ提示すべきですか?

    最低3つの候補を提示することが一般的です。選択肢が多すぎると判断に迷う場合があるため、3-5つ程度が適切とされています。時間帯や曜日にバリエーションを持たせると選びやすくなります。

    返信がない場合はどう対応すべきですか?

    返信期限から2-3営業日経過したら、丁寧にリマインドメールを送信しましょう。件名に【再送】と記載し、「ご多忙のことと存じますが」などの配慮を示す文言を加えることが大切です。

    社内と社外でメールの書き方は変えるべきですか?

    基本的な構成は同じですが、社内の場合はより簡潔に記載することが可能です。ただし、役職者や他部署との調整では、社外同様の丁寧さを心がけることが重要です。

    オンライン会議と対面、どちらを提案すべきですか?

    現在はオンライン会議が主流となっていますが、相手に選択肢を提供することをおすすめします。「オンライン会議またはご訪問、どちらでも対応いたします」と記載し、相手の希望を聞くのが適切です。

    打ち合わせの議題はどこまで詳しく書くべきですか?

    相手が準備できる程度の情報は必要ですが、詳細すぎると長文になります。主要な議題を3-5点程度に絞り、詳細は当日に説明する旨を記載することをおすすめします。

    まとめ

    打ち合わせ依頼メールでは、基本原則の理解、適切な件名、相手への配慮が重要な要素です。テンプレートを参考にしながら、相手の立場に立った丁寧なコミュニケーションを心がけることで、円滑な日程調整が期待できます。

    打ち合わせ依頼メール成功のポイント
    1. 基本原則を理解して適用する
    2. 明確で具体的な件名を付ける
    3. 複数の候補日時を提示する
    4. 相手の業界や立場に配慮する
    5. 適切なフォローアップを行う

    ビジネスメールは相手との関係性に影響する重要なコミュニケーション手段です。今回紹介した基本原則とテンプレートを参考に、相手に配慮した効果的な打ち合わせ依頼メールの作成にお役立てください。

    参考文献・引用情報