【2025年最新】取引先への会食お礼メールの書き方完全ガイド

ビジネス連絡
取引先との会食後のお礼メールは、当日から翌営業日(24時間以内)での送信が基本マナーです。件名で「御礼+会食日・テーマ+用件」を明示し、本文は短文と空行、箇条書きを活用して「要点→次の一歩」を明確にすることで、社内展開されても伝わりやすくなります。

会食の具体的な内容(話題・料理・配慮)に1行だけ触れて温度を残しつつ、営業色を出しすぎないバランスが重要です。タイミング重視・簡潔明瞭・「御礼」先頭の3点で外すことなく、良好な取引関係を維持できます。

取引先への会食お礼メールの基本原則

効果的な取引先向け会食お礼メールには、以下の5つの原則があります。これらを守ることで、ビジネス関係の強化につながるメールが作成できます。

  1. 件名で「御礼」を先頭に配置
    「【御礼】昨夜の会食について」のように、受信箱で一目でお礼メールと判別できるよう件名の冒頭に【御礼】を配置します。相手が多くのメールを処理する中で、優先度を判断しやすくなります。
  2. 24時間以内の迅速な送信
    会食当日から翌営業日までに送信することで、記憶が鮮明なうちに感謝を伝えられます。遅れる場合は冒頭で一言お詫びとフォロー予定を先に送信しましょう。
  3. 用件を短く明示
    議事メモ送付、資料ダウンロード、日程候補など「次の一歩」を件名に含めます。相手が開封前に内容を把握でき、処理効率が向上します。
  4. 固有名詞で記憶を喚起
    会食日・テーマ・話題キーワード・同席者名などを件名や本文に含めることで、相手の記憶を具体的に喚起し、印象に残りやすくなります。
  5. スマホ表示を考慮した文字数
    件名は30〜35文字目安で、装飾や記号の多用は避けます。本文も短文と空行を活用し、モバイル環境での読みやすさを重視します。

取引先への会食お礼メール件名テンプレート30選

そのまま使える件名テンプレートを、用途別に30パターンご紹介します。【 】内を実際の情報に置き換えてください。

標準パターン(お礼のみ)

No. 件名テンプレート 適用場面
1 【御礼】昨夜の会食について(【社名】【氏名】) 最も汎用性の高い基本形
2 会食の御礼・貴重なお時間に感謝(【社名】) 時間を割いてもらった感謝を強調
3 【御礼】【○/○】の会食の件(要点共有あり) 日付を明記し要点があることを示す
4 会食の御礼と厚く御礼申し上げます(【担当名】) 丁重な感謝を表現したい場合
5 【御礼】本日の会食につきまして(感謝) 当日中に送信する場合

議事メモ・資料送付パターン

No. 件名テンプレート 適用場面
6 【御礼】会食の件・議事メモ(PDF)をお送りします 会議録を送付する場合
7 会食の御礼・比較表(1枚)と事例3選のご送付 複数資料を送付する場合
8 【御礼】お約束の資料DL(有効:【8/31】) ダウンロード形式で資料提供
9 会食の御礼・ご質問3点への回答 質問に対する回答を送付
10 【御礼】当社側の宿題と進め方の共有 課題と対応方針を報告

日程打診パターン(20分・オンライン可)

No. 件名テンプレート 適用場面
11 【御礼】会食の件・20分の打合せ候補(【8/20 10:00・8/21 16:30】) 短時間でのフォローアップ提案
12 会食の御礼と次回のご相談(短時間) 継続的な相談が必要な場合
13 【御礼】次の一歩:初回デモ候補のご連絡 デモンストレーションを提案
14 会食の御礼・合意事項の確認と候補提示 合意内容の確認が必要
15 【御礼】最終化に向けた日程のご提案 プロジェクト終盤の調整

会話継続パターン(記憶喚起)

No. 件名テンプレート 適用場面
16 会食の御礼・「【話題キーワード】」の続き(資料リンク) 具体的な話題の継続
17 【御礼】【機能名】の補足資料のご案内 製品機能の詳細説明
18 会食御礼:【課題キーワード】の解決案(要点1分) 課題解決策の提案
19 【御礼】当日の【テーマ】について・当社の対応方針 テーマ別の方針説明
20 会食の御礼・【担当者名】宛の追補(1点) 個人宛の追加情報

配慮・お詫び・コンプライアンスパターン

No. 件名テンプレート 適用場面
21 【御礼】過分なおもてなしに深謝(社内報告済み) 接待を受けた場合
22 会食の御礼とお詫び(開始遅延につきまして) 遅刻や不手際があった場合
23 【御礼】遠路のご来訪と会食に感謝(写真共有の可否) 遠方からの参加者がいた場合
24 会食の御礼・当社側不手際へのお詫び 自社に不備があった場合
25 【御礼】NDA手続きのご案内(資料同封) 機密保持契約が必要な場合

高温度パターン(意思決定支援)

No. 件名テンプレート 適用場面
26 【御礼】見積ドラフトの送付(前提条件の共有) 見積もり提示段階
27 会食の御礼・比較表と推奨プラン(1枚) 選択肢と推奨案の提示
28 【御礼】PoC条件のご提案(所要20分) 実証実験の提案
29 会食御礼・社内展開用1枚サマリのご提供 社内説明資料の提供
30 【御礼】最終検討に向けたQ&A(想定問答) 最終段階での疑問解消
件名作成のコツ
「御礼+会食日・テーマ+用件(議事・DL・日程候補)+差出人」の要素を組み合わせることで、受信箱で一目で内容と優先度がわかる効果的な件名になります。

取引先への会食お礼メール本文テンプレート10選

実際のメール本文で使える、状況別のテンプレートをご紹介します。コピーして【 】内を置き換えるだけで使用できます。

1. 標準パターン(相手にご馳走になった場合)

【相手会社名】
【部署名】
【氏名】 様

昨夜は会食にお招きいただき、誠にありがとうございました。
すっかりご馳走になり、厚く御礼申し上げます。

当日の要点を共有いたします。

・合意事項:【  】
・当社宿題:【  】(【日付】まで)
・貴社ご確認:【  】

差し支えなければ、次回の候補を2点ご提案いたします。
・【8/20(火)10:00〜10:20・オンライン】
・【8/21(水)16:30〜16:50・オンライン】

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【社名】【部署】【氏名】/直通【TEL】/Mail【  】
――――――――――――――――――――

2. 割り勘・軽めパターン(関係維持)

【相手会社名】
【部署名】
【氏名】 様

昨夜はお時間を頂戴し、ありがとうございました。
要点のみ共有いたします。

・【要点1】
・【要点2】

必要でしたら10分で要点をご説明します。
候補:【A・B】

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
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3. 議事メモ・資料送付パターン(DL期限付き)

【相手会社名】
【部署名】
【氏名】 様

昨夜は会食にお時間を割いていただき、
ありがとうございました。

議事メモ(PDF)と比較表(1枚)を共有いたします。

DLリンク(有効期限:【8/31】):【URL】

社内展開用に1枚サマリも添付しております。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
――――――――――――――――――――

4. 会話トピックフォローパターン(資料同梱)

【相手会社名】
【部署名】
【氏名】 様

昨夜は有意義な意見交換の機会を賜り、
ありがとうございました。

当日お話に上った「【トピック】」の参考資料(1枚)を
添付いたします。

短時間でご覧いただける要点のみ抜粋しました。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
――――――――――――――――――――

5. 日程打診パターン(20分)

【相手会社名】
【部署名】
【氏名】 様

昨夜は貴重なお時間をいただき、
ありがとうございました。

整合のため、20分のみお時間を頂戴できますでしょうか。

・【8/20(火)10:00〜10:20・オンライン】
・【8/21(水)16:30〜16:50・オンライン】

ご都合のよい方をご指定ください。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
――――――――――――――――――――

6. 開始遅延・不手際お詫びパターン

【相手会社名】
【部署名】
【氏名】 様

昨夜は会食にお招きいただき、
ありがとうございました。

開始時刻の遅延によりご迷惑をおかけし、
誠に申し訳ございませんでした。
再発防止として【是正策】を実施済みです。

改めて、会食の機会に御礼申し上げます。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

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【署名】
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7. コンプライアンス配慮パターン(接待色が強い場合)

【相手会社名】
【部署名】
【氏名】 様

昨夜は会食にお招きいただき、
ありがとうございました。

過分なおもてなしを頂戴し、厚く御礼申し上げます。
社内規程に基づき、必要な報告を完了しております。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
――――――――――――――――――――

8. 複数参加者パターン(幹事宛・Ccで同席者)

【相手会社名】
【部署名】
【氏名】 様
Cc:【関係者名】

昨夜は会食の機会を設けていただき、
ありがとうございました。

素晴らしい段取りに感謝いたします。
お店の【具体】も大変好評でした。

Ccに同席の皆さまをお入れしております。
要点と宿題は下記のとおりです。

・【  】
・【  】

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
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9. 返信遅延パターン(翌朝フォロー)

【相手会社名】
【部署名】
【氏名】 様

昨夜は会食にお時間を割いていただき、
ありがとうございました。

ご連絡が今朝となり失礼いたしました。
要点と今後の進め方を共有いたします。

・【要点1】
・【要点2】
・【初動計画】

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
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10. 英語パターン(海外取引先向け)

Subject: Thank you for dinner — quick recap & next steps

Dear 【Name】,

Thank you for the wonderful dinner last night.

Key takeaways and next steps are below:
- Agreed items: 【...】
- Our action: 【...】 by 【date】
- Your review: 【...】 by 【date】

If convenient, may I propose a 20-min call?
- 【Tue, Aug 20, 10:00 JST】
- 【Wed, Aug 21, 16:30 JST】

Best regards,
【Name】

――――――――――――――――――――
【Signature】
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取引先への会食お礼メールの言い換え例

よくある取引先向けメールの問題点と、効果的な改善例をご紹介します。適切な表現により、ビジネス関係の強化につながるメールが作成できます。

表現の改善例

NG例 OK例 改善ポイント
先日はありがとうございました。取り急ぎお礼まで。 まずは御礼申し上げます。要点と次の一歩を下記にて共有いたします。 「とりあえず」感を排除し具体的な内容を提示
昨日は楽しかったです! 有意義な意見交換の機会を賜り、厚く御礼申し上げます。 感情表現をビジネス的な表現に変更
場所や料理について長く触れる 1行だけ具体に触れて、すぐ「要点→次の一歩」へ 簡潔性を保ち営業目的を明確に

敬語の改善例

NG例 OK例 改善ポイント
拝見させていただきました 拝見いたしました 二重敬語の修正
お聞かせしていただき お聞かせいただき 過剰敬語の簡素化
ご馳走さまでした すっかりご馳走になり、ありがとうございました 口語をビジネス表現に変更

構成の改善例

NG例 OK例 改善ポイント
長文で要点が不明確 要点(最大3)→次の一歩を箇条書きで明確化 構造化と簡潔性の向上
感謝のみで終わる 具体的な次アクション+期限付きの提案 ビジネス進展への寄与
抽象的な表現のみ 固有名詞(話題・製品名・人名)を適切に挿入 記憶の具体的喚起

取引先への会食お礼メールの実務ルール

取引先への会食お礼メールを成功させるための、実務で使える3つのルールをご紹介します。

  1. 速度重視(24時間ルール)
    会食当日から翌営業日までに送信することで、記憶が鮮明なうちに感謝を伝えられます。遅れる場合は冒頭で一言お詫びとフォロー予定を明記し、まずは御礼の意思を伝えることが重要です。
  2. 明瞭性の確保
    件名は「御礼+会食日・テーマ+用件」、本文は要点(最大3点)→次の一歩の構成で統一します。相手が社内展開しても伝わりやすい明確な構造を心がけましょう。
  3. 適切な礼節の維持
    二重敬語を避け、取引先向けの改まった語調を徹底します。営業色を出しすぎず、相手の負担を下げる配慮を示すことで長期的な関係構築につながります。
実務での使い分けポイント:
・ご馳走になった場合 → 感謝を強調+コンプライアンス配慮
・割り勘の場合 → 簡潔に要点と次アクションを共有
・不手際があった場合 → お詫び+是正策+前向きな関係継続

よくある質問と回答

Q1. 会食お礼メールはいつ送るのがベストですか?

A. 当日から翌朝までが理想です。困難であれば翌日中に送信しましょう。まずは御礼とフォロー予定だけでも先に送ることで、相手への配慮を示せます。

Q2. 件名にはどのような要素を入れるべきですか?

A. 「御礼+会食日・テーマ+用件(議事・DL・日程候補)+差出人」が基本です。受信箱で一目で内容と優先度がわかるよう配慮します。

Q3. 「ご馳走になり…」は取引先向けメールでも適切ですか?

A. はい、丁寧で自然な表現です。口語の「ご馳走さまでした」よりもビジネスメールに適した適切な表現として使用できます。

Q4. 資料は添付とリンク、どちらが適切ですか?

A. PDF+DLリンク(期限付き)が無難です。表示崩れを防止し、相手の利便性を考慮して本文で中身と期限を明示しましょう。

Q5. 複数名が参加した会食の場合はどうすれば?

A. 幹事宛に送り、Ccに同席者を入れて透明性を確保します。本文でCcの理由を一言明記することで誤解を防げます。

Q6. 英語での会食お礼メールのポイントは?

A. 「Thanks → Recap → Next steps → Tiny ask」の構成で簡潔に。件名は「Thank you — quick recap & next steps」が定番です。

送信前チェックリスト(90秒確認)

送信前の必須確認項目:
□ 件名に「御礼+会食日・テーマ+用件」を含める
□ 冒頭2行で感謝→要点が伝わる構成
□ 要点(最大3点)+次の一歩を箇条書きで明確化
□ 二重敬語なし・口語・絵文字なし(適切な敬語使用)
□ 送信タイミングは当日〜翌朝の24時間以内
□ 添付はPDF、リンクは有効期限を明記

まとめ

取引先への会食お礼メールは、ビジネス関係の強化と継続的な取引につながる重要なコミュニケーションツールです。24時間以内の迅速な送信「要点→次の一歩」の明確な構成適切な礼節の維持を心がけることで、相手からの信頼獲得と良好な関係構築が実現できます。

今回ご紹介した30の件名テンプレートと10種類の本文例を状況に応じて使い分け、NG→OK改善例を参考に文面品質を向上させてください。継続的な実践により、営業力の向上と長期的なビジネスパートナーシップの構築が可能になるでしょう。

次のアクション:
次回の会食機会から、今回のテンプレートを活用して迅速かつ具体的なお礼メールを送信してください。相手の反応や取引関係の変化を観察することで、自社に最適なコミュニケーションスタイルを確立できます。