【2025年最新】オンライン展示会のお礼メール書き方完全ガイド

ビジネス連絡
オンライン展示会のお礼メール当日から翌営業日(24時間以内)での送信が基本です。参加者には「御礼+録画・資料+次アクション」、未視聴者には「見逃し配信+次回案内」で文面を分けて送りましょう。そうすることで、より効果的なフォローアップを実現できます。

件名は「御礼+イベント名+用件(録画・資料・日程)」を短く具体的に、本文は「感謝→要点(2〜3)→次のアクション(期日付き)→簡単な依頼(1つ)」の構成で作成するのがオススメです。また、海外参加者が混在する場合のみ、日時にタイムゾーン表記を併記しましょう。

オンライン展示会お礼メールの基本原則

効果的なオンライン展示会お礼メールには、以下の5つの原則があります。これらを守ることで、参加者との継続的な関係構築につながります。

  1. 件名で「御礼」を先頭に配置+イベント名明記
    「【御礼】○○オンラインEXPO 2025」のように、受信箱で一目でお礼メールと判別できるよう配置します。イベント名を明記することで記憶の喚起にもつながります。
  2. 24時間以内の迅速な送信
    参加者は当日の熱が残るうちに、未視聴者は申込みの意図が鮮明なうちにフォローします。遅れると効果が大幅に減少するため、事前準備が重要です。
  3. 参加状況別の文面分岐
    参加者=御礼+資材提供、未視聴者=見逃し配信案内で明確に分けます。同じ文面では相手の状況に合わず、効果的なフォローができません。
  4. 1通1目的・1CTAの徹底
    本文は要点2〜3点に絞り、次のアクション(CTA)は1つに限定します。複数の依頼は相手を混乱させ、結果的に何も行動されないリスクがあります。
  5. 適切な日時表記の使い分け
    国内完結なら日本式(8/20(火)10:00)、海外参加者がいる場合は「Tue, Aug 20, 10:00 JST (UTC+09:00)」形式で明確化します。

オンライン展示会お礼メール件名テンプレート30選

そのまま使える件名テンプレートを、用途別に30パターンご紹介します。【 】内を実際の情報に置き換えてください。

参加者向けパターン(録画・資料提供)

No. 件名テンプレート 適用場面
1 【御礼】【オンライン展示会名】ご参加の件・録画&資料(有効:【8/31】) 最も汎用性の高い基本形
2 ご参加ありがとうございました—要点サマリ&次の一歩(【社名】) 要点と次ステップを強調
3 【御礼】当日のQ&A回答3点・比較表(1枚)ご送付 質疑応答のフォローアップ
4 ご参加御礼・デモ動画&料金表のご案内 商品デモと価格情報の提供
5 【御礼】議事要点と担当・期日(社内展開用1枚) 社内共有資料も含める場合

未視聴者向けパターン(見逃し配信案内)

No. 件名テンプレート 適用場面
6 【御礼】お申込の件・見逃し配信リンク(有効:【8/31】) 申込者への見逃し配信案内
7 未視聴の方向け:録画&1分サマリのご案内 要点を短時間で提供
8 【御礼】当日不参加の方へ—主要スライド(10枚)共有 重要スライドのみ抜粋提供
9 登録御礼・当日の”ここだけ”資料(要点抜粋) ハイライト部分のみ提供
10 【御礼】ハイライト動画(3分)と次回のご案内 短編動画+次回イベント案内

高関心度パターン(デモ・商談打診)

No. 件名テンプレート 適用場面
11 【御礼】デモ20分の候補(【8/20 10:00・8/21 16:30】) 個別デモの提案
12 ご参加御礼・合意事項の確認と次の進め方 具体的な合意事項があった場合
13 【御礼】評価版アカウントのご案内(リンク) トライアル利用を提案
14 ご参加ありがとうございました・PoC条件のご提案 実証実験の提案
15 【御礼】比較表&推奨プラン(1枚サマリ) 意思決定支援資料の提供

低関心度パターン(軽い接点維持)

No. 件名テンプレート 適用場面
16 【御礼】資料DLのご案内(有効期限付き) 資料提供のみの軽いフォロー
17 ご参加御礼・3分アンケートのお願い フィードバック収集
18 【御礼】本日の配信につきまして—参考記事3選 関連情報の提供
19 ご登録ありがとうございました・次回ご案内の希望確認 継続的な関係維持
20 【御礼】フォローは不要な場合ご一報ください 配信停止オプションの提供

個別対応パターン(チャット・質問起点)

No. 件名テンプレート 適用場面
21 【御礼】チャットでの「【話題】」の続き(資料リンク) チャット質問のフォローアップ
22 ご参加御礼・当社回答(仕様・費用・納期) 具体的な質問への回答
23 【御礼】担当紹介(Cc:【氏名】)と次の一歩 専門担当者の紹介
24 ご視聴ありがとうございました・質問まとめ(3点) 複数質問への回答
25 【御礼】投票結果と活用事例(1枚) アンケート結果の共有

多言語対応パターン(海外参加者向け)

No. 件名テンプレート 適用場面
26 【御礼/Thank you】quick recap & next steps(録画・資料) 日英併記が必要な場合
27 Thank you for attending — materials attached(日本語本文あり) 英語件名+日本語本文
28 【御礼】JST↔PST の候補を2点ご提案(英語併記) 時差を考慮した日程提案
29 【御礼】recording link & 1-pager(有効:【8/31】) 英語キーワード併用
30 【御礼】questions answered(3 items)・日本語要約付き 質問回答の多言語対応
件名作成のコツ
「御礼+イベント名+用件+価値」を28〜50字(5〜7語)で構成し、重要語を冒頭に配置することで、スマホでも切れない効果的な件名になります。

オンライン展示会お礼メール本文テンプレート12選

実際のメール本文で使える、状況別のテンプレートをご紹介します。コピーして【 】内を置き換えるだけで使用できます。

1. 参加者向け標準パターン(録画+資料+次アクション)

【会社名】
【部署名】
【氏名】 様

本日は「【オンライン展示会名】」にご参加くださり、
誠にありがとうございました。

要点と次の一歩を下記にて共有いたします。

・合意事項:【  】
・当社対応:【  】(【日付】まで)
・ご確認事項:【  】

録画リンク(有効:【8/31】):【URL】
資料一式(1枚サマリ・比較表):【URL】

差し支えなければ、20分だけお時間を頂戴できますでしょうか。
・【8/20(火)10:00〜10:20・オンライン】
・【8/21(水)16:30〜16:50・オンライン】

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【社名】【部署】【氏名】
直通【TEL】/Mail【  】
――――――――――――――――――――

2. 未視聴者向けパターン(見逃し配信)

【会社名】
【部署名】
【氏名】 様

このたびは「【オンライン展示会名】」にお申込みいただき、
誠にありがとうございました。

ご都合により当日はご視聴が難しかったとのこと、
見逃し配信と要点サマリを共有いたします。

録画(有効:【8/31】):【URL】
要点(1枚サマリ):【URL】

ご興味がございましたら、10分で要点をご説明します。
候補:【A】・【B】

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
――――――――――――――――――――

3. Q&Aフォローパターン(質問3点の回答)

【会社名】
【部署名】
【氏名】 様

ご参加ありがとうございました。
当日のご質問への回答を共有いたします。

1)【ご質問A】→ 【回答A】
2)【ご質問B】→ 【回答B】
3)【ご質問C】→ 【回答C】

不足があればお知らせください。
10分で補足のご説明も可能です。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
――――――――――――――――――――

4. チャット起点パターン(担当紹介・Cc運用)

【会社名】
【部署名】
【氏名】 様
Cc:【当社担当者名】

配信中のチャットで触れた「【話題キーワード】」について、
追加資料(1枚)をお送りします。

詳細は本件担当の【当社担当者名】(Cc)より
ご案内いたします。

資料:【URL】(有効:【8/31】)

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
――――――――――――――――――――

5. デモ打診パターン(20分・1CTA)

【会社名】
【部署名】
【氏名】 様

ご参加ありがとうございました。

整合のため、デモを20分でご案内いたします。
下記いずれかのご都合はいかがでしょうか。

・【8/20(火)10:00〜10:20】
・【8/21(水)16:30〜16:50】

別候補も柔軟に調整いたします。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
――――――――――――――――――――

6. 資料のみパターン(低温度フォロー)

【会社名】
【部署名】
【氏名】 様

ご参加ありがとうございました。

当日の資料一式を共有いたします
(1枚サマリ・比較表)。

リンク(有効:【8/31】):【URL】

ご不要の場合はご一報ください。
必要でしたら10分で要点をご説明します。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
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7. 複数参加者パターン(幹事宛+同席者をCc)

【幹事会社名】
【部署名】
【幹事氏名】 様
Cc:当日ご同席の皆さま

このたびは段取りをありがとうございました。
要点と担当・期日を共有いたします。

・【要点1】/担当【  】/期日【  】
・【要点2】/担当【  】/期日【  】
・【要点3】/担当【  】/期日【  】

誤りや不足がございましたらご指摘ください。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

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【署名】
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8. 返信遅延パターン(誠意+要点)

【会社名】
【部署名】
【氏名】 様

ご連絡が遅くなり申し訳ございません。

下記のとおり、録画と要点サマリを共有します。

録画(有効:【8/31】):【URL】
要点(1枚):【URL】

以後の進め方につき、短時間で整合を取らせてください。
候補:【A】・【B】

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
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9. 軽い接点維持パターン(アンケート・フォロー不要選択肢)

【会社名】
【部署名】
【氏名】 様

ご参加ありがとうございました。

差し支えなければ、3分アンケートにご協力ください(任意)。

アンケート(有効:【8/31】):【URL】

フォローがご不要の場合は、ご一報ください。
以後のご案内を控えます。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
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10. 高関心度パターン(比較表+推奨プラン提示)

【会社名】
【部署名】
【氏名】 様

ご参加ありがとうございました。

意思決定に向け、比較表(1枚)と推奨プランを
共有いたします。

・比較表(1枚):【URL】
・推奨プラン:【URL】

短時間(20分)の質疑応答をご用意できます。
ご都合の良い候補をご指定ください。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
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11. 共同開催パートナー宛パターン(相互礼+ログ共有)

【パートナー会社名】
【部署名】
【氏名】 様

本日は共同開催にて多大なお力添えを賜り、
誠にありがとうございました。

当方の配信ログと登録・参加の集計を共有いたします
(要点1枚)。

・概況:登録【  】/参加【  】
・反響:【  】
・次回改善:【  】

次回の打合せ候補(20分):【A】・【B】

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――
【署名】
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12. 配信トラブルお詫びパターン(再送)

【会社名】
【部署名】
【氏名】 様

配信中の不具合によりご不便をおかけし、
誠に申し訳ございませんでした。

録画と補足資料を再送いたします。
以後の再発防止策は以下の通りです。

・原因:【  】
・是正:【  】
・再発防止:【  】

短時間で補足のご説明も可能です。
候補:【A】・【B】

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

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【署名】
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オンライン展示会お礼メールの表現改善事例

よくあるメール文面の問題点と、効果的な改善例をご紹介します。適切な表現により、受信者への配慮と行動促進を両立できます。

緊急性の改善事例

改善前 改善後 改善ポイント
取り急ぎお礼まで。 まずは御礼申し上げます。要点と次の一歩を下記にて共有いたします。 「とりあえず」感を排除し具体的内容を提示
早急にご確認ください。 恐れ入りますが、8/20(火)17:00までにご確認いただけますと幸いに存じます。 圧迫感を減らし具体的期限を明示
すぐに返信してください。 ご都合よろしければご確認いただけますと幸いです。 相手の都合を尊重した依頼表現

日時表記の改善事例

改善前 改善後(国内) 改善後(国際)
8/20 10:00で会議しましょう。 8/20(火)10:00 のお時間はいかがでしょうか。 Tue, Aug 20, 10:00–10:20 JST (UTC+09:00) のご都合はいかがでしょうか。
明日の朝一で 8/21(水)9:00〜 Wed, Aug 21, 9:00 JST
来週のどこかで 8/26(月)〜8/30(金)のご都合 Mon, Aug 26 – Fri, Aug 30 JST

件名の改善事例

改善前 改善後 改善ポイント
★★緊急★★お礼メール★★資料あり★★ 【御礼】オンライン展示会・録画&資料(有効:8/31) 装飾過多を排除し価値を明確化
昨日の件について 【御礼】ABC展示会ご参加の件・要点サマリ 具体的なイベント名と内容を明記
いろいろありがとうございました 【御礼】デモ動画&次回候補(20分)のご提案 具体的な価値と次アクションを明示

オンライン展示会お礼メールの実務運用ルール

オンライン展示会お礼メールを成功させるための、実務で使える3つのルールをご紹介します。

  1. 24時間以内の送信徹底
    参加者には当日の熱が残るうち、未視聴者には申込み意図が鮮明なうちにフォローします。出席者=御礼+資材提供、未視聴=見逃し配信案内で明確に分岐させることが重要です。
  2. 1通1目的・1CTAの原則
    本文は要点2〜3点に絞り、期日を明記します。次のアクション(CTA)は1つに限定し、相手を混乱させないよう配慮します。複数の依頼は効果を分散させるため避けましょう。
  3. 適切な宛先運用
    動かしたい相手をTo、情報共有のみの相手をCcに設定します。Bccは原則として使用せず、透明性を確保します。複数名への送信時は、本文で共有理由を一言明記することが重要です。
実務での使い分けポイント:
・参加者 → 御礼+録画・資料+次アクション
・未視聴者 → 見逃し配信+要点サマリ
・高関心者 → デモ提案・個別相談
・低関心者 → 軽い接点維持・配信停止選択肢

よくある質問と回答

Q1. 最適な送信タイミングはいつですか?

A. 当日から翌営業日(24時間以内)が基本です。参加者は記憶が鮮明で熱が残るうち、未視聴者は申込み意図が明確なうちにフォローすることで効果が最大化されます。

Q2. 件名の適切な長さはどのくらいですか?

A. 28〜50字(5〜7語)が目安です。重要語を冒頭に配置し、スマホで切れないよう配慮します。「御礼+イベント名+価値」の要素を含めることが重要です。

Q3. 日時表記はどのように書けばよいですか?

A. 国内完結なら日本式、海外参加者がいる場合は英語+タイムゾーン併記です。例:国内「8/20(火)10:00」、国際「Tue, Aug 20, 10:00 JST (UTC+09:00)」

Q4. 資料リンクはどのように管理すべきですか?

A. ダウンロード期限を明記し、1枚サマリを添付することを推奨します。社内展開しやすく、相手の負担も軽減できます。期限は通常2週間〜1ヶ月程度が適切です。

Q5. 返信が来ない場合の追客方法は?

A. 3〜5営業日後に軽い確認件名で1度だけフォローします。圧迫感を与えず、「確認」程度の軽いタッチで接触し、相手の都合を尊重することが重要です。

Q6. 英語での文面は必要ですか?

A. 国内中心なら不要、海外参加者がいる場合のみ対応します。本文末に任意の英語ミニブロックを配置するか、件名を日英併記する程度で十分です。

送信前チェックリスト(90秒確認)

送信前の必須確認項目:
□ 24時間以内に送付できる準備(録画・資料・候補A・B)
□ 件名=御礼+イベント名+用件+価値(短く具体的)
□ 本文=感謝→要点(2〜3個)→次のアクション(期日付き)→簡単な依頼(1つ)
□ ダウンロード期限・公開期間の明記
□ To・Ccの設定が適切(Bcc多用なし)
□ 国内=日本式・国際=英語+タイムゾーン・UTCで日時表記

まとめ

オンライン展示会のお礼メールは、参加者との継続的な関係構築において極めて重要な役割を果たします。24時間以内の迅速な送信参加状況別の適切な文面分岐1通1目的・1CTAの徹底を心がけることで、効果的なフォローアップが実現できます。

今回ご紹介した30の件名テンプレートと12種類の本文例を状況に応じて使い分け、改善事例を参考に文面品質を向上させてください。継続的な実践により、オンライン展示会の投資対効果を最大化し、長期的なビジネス関係の構築が可能になるでしょう。

次のアクション:
次回のオンライン展示会開催時は、今回のテンプレートを活用して参加者・未視聴者それぞれに適切なフォローメールを送信してください。開封率や反応率を測定することで、今後に役立つ自社に最適なコミュニケーション戦略を確立できます。