請求書再送メールの書き方|失礼のない例文テンプレート15選とマナー完全ガイド

ビジネス連絡

「請求書を送ったのに相手から連絡がない」「請求書に間違いがあって送り直したい」このような状況で、どんなメールを送れば失礼にならないか悩んだ経験はありませんか。

請求書の再送は、ビジネスにおいて日常的に発生する課題です。しかし、書き方を間違えると相手に不快感を与えたり、今後の取引に悪影響を及ぼす可能性もあります。適切な配慮と明確な情報提供により、相手との信頼関係を維持しながら確実に手続きを進めることができます。

本記事では、請求書再送メールの正しい書き方から、状況別に使えるテンプレート15選まで、実務でそのまま活用できる内容を詳しく解説します。相手に失礼のない配慮ある文面で、円滑なビジネス関係を維持しましょう。

この記事で解決できること
・失礼のない請求書再送メールの書き方とマナー
・状況別にすぐ使えるテンプレート15選(コピペ機能付き)
・「再送」と「再発行」の違いと正しい使い分け
・インボイス制度対応と実務で起こりがちなトラブル対策

請求書再送メールが必要になる4つの場面

請求書再送メールが必要になる場面は、大きく分けて4つのパターンがあります。それぞれ対応方法が異なるため、まず状況を正しく把握することが重要です。

場面 状況 対応方法 注意すべきポイント
メール未着の可能性 送信したが相手から連絡がない 確認を兼ねた丁寧な再送 相手を責めない表現を使用
記載内容のミス 金額・宛名・期日等に間違い 謝罪と修正版の再発行 迅速な対応と明確な修正点の説明
添付ファイル容量制限 ファイルサイズで配信されない 容量調整またはクラウド経由 事前の容量確認と代替手段の提示
システムトラブル 送信エラーや配信障害 状況説明と謝罪を伴う再送 トラブル内容の透明性ある説明

「再送」と「再発行」の違いと正しい使い分け

よく混同される「再送」と「再発行」ですが、実は意味が大きく異なります。正確な用語を使うことで、相手に適切な状況を伝えることができます。

「再送」と「再発行」の明確な区別
再送:同じ内容の請求書をもう一度送信すること
再発行:内容を修正した新しい請求書を作成して送付すること

「再送」を使う具体的な場面

  • メールの配信トラブルで届いていない可能性がある場合
  • 添付ファイルの容量制限で受信できなかった場合
  • 相手が請求書を紛失してしまった場合
  • 期日が近づき念のための確認として送る場合

「再発行」を使う具体的な場面

  • 請求金額や宛名に間違いがあった場合
  • 支払期限や振込先を変更する必要がある場合
  • 記載内容を修正または追加する必要がある場合
  • インボイス制度の記載要件が不備だった場合

失礼のない請求書再送メールの5つの基本原則

相手に配慮しながら確実に請求書を届けるため、以下の5つの原則を必ず守りましょう。

  1. 相手を責めない丁寧な表現を使う
    「届いていないようですが」ではなく「念のため再送いたします」のように、相手に責任を求めない配慮ある表現を選びます。
  2. 件名で用件と対象を明確に示す
    「【再送】請求書送付のお願い|4月分・○○案件」のように、一目で内容と対象がわかる具体的な件名にします。
  3. 前回送信の事実を具体的に明記する
    「○月○日○時にお送りした請求書について」など、前回の送信日時を正確に記載して混乱を防ぎます。
  4. 受領確認を丁寧にお願いする
    「受領のご確認をお願いいたします」と一言添えて、確実に届いたかの確認を依頼します。
  5. 行き違いへの配慮を必ず含める
    「行き違いでご確認済みの場合はご容赦ください」の一文を必ず入れ、相手への思いやりを示します。

効果的な請求書再送メールの構成要素

相手にとって理解しやすく、対応しやすいメールにするため、以下の6つの要素で明確に構成します。

構成順 構成要素 目的 具体的な記載例
宛名・挨拶 関係性の確認と礼儀 ○○株式会社 ○○部 ○○様
いつもお世話になっております
再送理由の説明 状況の明確な共有 念のため請求書を再送いたします
請求書の詳細情報 対象案件の特定 対象:4月分○○案件
請求書No.:2024-0415
金額:¥110,000
前回送信の記録 経緯の明確化 前回送信:4月20日(土)14:30
受領確認の依頼 確実な到達確認 受領のご確認をお願いいたします
配慮の言葉・結び 良好な関係性の維持 行き違いの場合はご容赦ください

状況別の請求書再送メールテンプレート15選

実際の業務でそのまま使える、状況別のテンプレートを15パターン用意しました。各テンプレートにはコピー機能が付いており、状況に合わせて効率的にご活用いただけます。

1. 基本パターン(未着の可能性への配慮)

件名:【再送】請求書送付のお願い|4月分・○○案件

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

先日お送りいたしました請求書について、念のため再送させていただきます。

■請求書詳細
・対象:4月分○○案件
・請求書No.:2024-0415
・金額:¥110,000(税込)
・支払期限:5月31日
・前回送信:4月20日(土)14:30

お手数をおかけいたしますが、受領のご確認をお願いいたします。

なお、行き違いで既にご確認いただいている場合は、本メールはご容赦ください。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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2. 添付容量制限による再送

件名:【再送】請求書PDF|容量調整版

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

先日お送りした請求書について、添付ファイルの容量制限で届かなかった可能性があるため、ファイル容量を調整して再送いたします。

■請求書詳細
・対象:4月分○○案件
・請求書No.:2024-0415
・金額:¥110,000(税込)
・ファイル容量:2MB以下に調整済み
・前回送信:4月20日(土)14:30

前回送信時より容量を大幅に削減しておりますので、問題なく受信いただけると思います。

受領のご確認をお願いいたします。

よろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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3. 記載ミスの修正(お詫びと再発行)

件名:【お詫び・修正版】請求書再発行のお願い

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

先日お送りした請求書に記載ミスがございました。深くお詫び申し上げます。

■修正内容
・宛名:(誤)○○株式会社 → (正)○○株式会社 営業部
・支払期限:(誤)5月20日 → (正)5月31日
・金額:変更なし ¥110,000(税込)

修正版を再発行いたしましたので、お手数ですが、先日の請求書と差し替えていただき、誤った請求書は破棄をお願いいたします。

この度は大変失礼いたしました。今後はより一層注意して確認作業を徹底してまいります。

ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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4. 相手からの反応がない場合(2回目の再送)

件名:【再送】請求書受領のご確認について(2回目)

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

先日(4月20日、4月25日)に請求書をお送りしましたが、まだご連絡をいただけておりません。

念のため、再度お送りいたします。

■請求書詳細
・対象:4月分○○案件
・請求書No.:2024-0415
・金額:¥110,000(税込)
・支払期限:5月31日(残り約2週間)

お忙しい中恐れ入りますが、受領の可否について一言お知らせいただけますでしょうか。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお声がけください。

よろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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5. システムトラブルによる再送

件名:【システム復旧】請求書の再送について

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

先日、弊社メールシステムにトラブルが発生し、一部のメールが正常に送信されていない可能性があることが判明いたしました。

つきましては、請求書を再送させていただきます。

■請求書詳細
・対象:4月分○○案件
・請求書No.:2024-0415
・金額:¥110,000(税込)
・支払期限:5月31日
・システム復旧日:4月28日

この度はシステムトラブルによりご迷惑をおかけして申し訳ございません。

受領のご確認をお願いいたします。

よろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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6. インボイス制度対応漏れの修正

件名:【修正版】インボイス対応請求書の再発行

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

先日お送りした請求書について、インボイス制度の記載事項に不備がございました。お詫び申し上げます。

■修正内容
・適格請求書発行事業者登録番号:T1234567890123 を追加
・税率ごとの消費税額:¥10,000(10%)を明記
・取引内容の詳細記載を追加

修正版を再発行いたしましたので、お手数ですが差し替えをお願いいたします。
先日の請求書は破棄していただけますようお願いいたします。

インボイス制度への対応が不十分で、ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

よろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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7. 月次定期請求書の再送

件名:【再送】4月分定期保守費用の請求書

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

毎月お送りしている定期保守費用の請求書について、4月分を念のため再送いたします。

■請求書詳細
・対象:システム保守費用(4月分)
・請求書No.:2024-0415
・金額:¥55,000(税込)
・支払期限:5月31日
・前回送信:4月20日

いつもは20日頃にお送りしているかと思いますが、念のためのご確認です。

既に受領済みの場合は、本メールはご容赦ください。

よろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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8. クラウドストレージ経由での再送

件名:【再送】請求書ダウンロードリンクのご案内

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

請求書が確実に届くよう、クラウドストレージのダウンロードリンクでお送りいたします。

■ダウンロード情報
・URL:https://example.com/invoice/download/abc123
・パスワード:別途お電話にてお伝えいたします
・有効期限:5月15日まで

■請求書詳細
・対象:4月分○○案件
・請求書No.:2024-0415
・金額:¥110,000(税込)
・支払期限:5月31日

ダウンロード完了後、一言ご連絡いただけると助かります。

よろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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9. 複数案件まとめての再送

件名:【再送】4月分請求書一式(3件)

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

4月分の請求書3件を念のためまとめて再送いたします。

■対象案件
1. Webサイト制作費:¥550,000(税込)
   請求書No.:2024-0411
2. システム保守費:¥110,000(税込)
   請求書No.:2024-0412
3. コンサルティング費:¥220,000(税込)
   請求書No.:2024-0413

合計金額:¥880,000(税込)
支払期限:5月31日

お忙しい中恐れ入りますが、受領のご確認をお願いいたします。

行き違いの場合はご容赦ください。

よろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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10. 緊急再送(支払期限直前)

件名:【緊急】請求書の再送について(支払期限間近)

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

4月分請求書について、支払期限が近づいておりますので、念のため再送させていただきます。

■請求書詳細
・対象:4月分○○案件
・請求書No.:2024-0415
・金額:¥110,000(税込)
・支払期限:5月31日(残り3営業日)

既にお手続きがお済みの場合は、本メールはご容赦ください。

ご不明な点がございましたら、お早めにお声がけください。

よろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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11. 相手の紛失による再送

件名:【再送】請求書の再送について(紛失対応)

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

先日お問い合わせいただいた4月分請求書について、再送いたします。

■請求書詳細
・対象:4月分○○案件
・請求書No.:2024-0415
・金額:¥110,000(税込)
・支払期限:5月31日
・元の送信日:4月20日

お手数をおかけして申し訳ございません。

今後は受領確認を徹底するなど、このような事態を防げるよう工夫いたします。

よろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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12. 送付方法変更での再送

件名:【再送】請求書送付方法変更のお知らせ

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

先日郵送でお送りした請求書について、ご希望によりメール添付で再送いたします。

■請求書詳細
・対象:4月分○○案件
・請求書No.:2024-0415
・金額:¥110,000(税込)
・支払期限:5月31日
・形式:PDF添付(2MB以下)

郵送分と重複いたしますが、PDF版をご利用ください。
原本が必要な場合は、引き続き郵送版をご活用ください。

今後はメール送付を基本とさせていただきます。

よろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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13. 経理部門向け再送

件名:【再送】4月分請求書|経理処理用

【会社名】【部署名】
経理部 ご担当者様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

月末処理の関係で、4月分請求書を再送いたします。

■請求書詳細
・対象:4月分○○案件
・請求書No.:2024-0415
・金額:¥110,000(税込)
・支払期限:5月31日
・振込先:○○銀行 ○○支店 普通 1234567

既に処理済みの場合は、本メールはご容赦ください。

経理処理のスケジュール等でご質問がございましたら、お気軽にお声がけください。

よろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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14. 最終確認の再送

件名:【最終確認】請求書受領のご確認について

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

4月分請求書について、これまで何度かお送りしましたが、まだご連絡をいただけておりません。

最終確認として、再度お送りいたします。

■請求書詳細
・対象:4月分○○案件
・請求書No.:2024-0415
・金額:¥110,000(税込)
・支払期限:5月31日

■これまでの送信履歴
・4月20日:初回送信
・4月25日:再送(1回目)
・4月30日:再送(2回目・本日)

ご確認いただけましたら、「受領済み」の一言で結構ですのでご返信をお願いいたします。

よろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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15. 受領完了のお礼メール

件名:請求書受領のご連絡|ありがとうございました

【会社名】【部署名】
【氏名】様

いつもお世話になっております。
【会社名】の【氏名】です。

請求書受領のご連絡をいただき、ありがとうございます。

■確認済み案件
・対象:4月分○○案件
・請求書No.:2024-0415
・金額:¥110,000(税込)
・支払期限:5月31日

迅速なご対応をいただき、心より感謝申し上げます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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【会社名】【部署】
【氏名】 
E-mail:【アドレス】
TEL:【番号】|携帯:【番号】
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メールサービス別の添付ファイル容量制限と対策

請求書の再送が必要になる原因の一つに、添付ファイルの容量制限があります。主要なメールサービスの制限を理解し、適切な対策を講じることが重要です。

メールサービス 送信制限 受信制限 対策方法
Gmail 25MB 50MB Googleドライブ自動連携
Outlook 20MB(実質) 36MB OneDrive連携
Yahoo!メール 25MB 25MB Yahoo!ボックス活用
携帯キャリアメール 1-10MB 1-10MB ファイル転送サービス必須

容量制限を回避する実用的な方法

  1. ファイル圧縮による容量削減
    PDF圧縮ツールを使用して画像品質を調整し、2MB以下に収める
  2. クラウドストレージの活用
    Googleドライブ、OneDrive、Dropboxなどでリンク共有する
  3. ファイル転送サービスの利用
    大容量ファイル専用のサービス(WeTransfer、ギガファイル便等)を活用
  4. メール分割送信
    複数ページの請求書を分割して個別に送信する

インボイス制度対応の重要ポイント

2023年10月から施行されたインボイス制度により、請求書再送・再発行時にも特別な注意が必要です。

適格請求書の必須記載要件

再送・再発行時には、以下の要件を満たしているか必ず確認しましょう。

  1. 適格請求書発行事業者の登録番号
    「T」から始まる13桁の登録番号を正確に記載
  2. 税率ごとに区分した合計金額と消費税額
    10%・8%の税率ごとに金額を明確に分けて記載
  3. 取引内容の詳細
    取引年月日、内容、相手方の氏名または名称を具体的に記載
  4. 書類の保存と管理
    再発行した請求書には「再発行」の表示と発行日を明記

インボイス制度不備による再発行の対応

適格請求書の要件を満たしていない請求書を送付してしまった場合は、速やかに正しい請求書を「再発行」する必要があります。この場合は「再送」ではなく「再発行」として扱い、修正内容を明確に伝えることが重要です。

請求書再送時のよくあるトラブルと解決策

実務でよく発生するトラブルと、その効果的な解決策をご紹介します。

メールが届かない場合の対処法

段階的な対応手順
1. 迷惑メールフォルダの確認を依頼
2. 添付ファイル容量の調整(2MB以下)
3. クラウドストレージでのリンク共有
4. 別のメールアドレスでの送信
5. 電話連絡による状況確認

相手から反応がない場合の対応

再送メールを送っても反応がない場合は、以下の段階的なアプローチを取りましょう。

  • 1回目:3-5営業日後に丁寧な再送
  • 2回目:1週間後に状況確認を含む再送
  • 3回目:電話でのフォローアップ
  • 4回目以降:担当者変更や上司への相談を検討

請求書の二重発行を防ぐ方法

再発行時には、以下の点に注意して二重請求を防ぎましょう。

  • 再発行請求書には「再発行」のスタンプまたは記載を必ず入れる
  • 元の請求書の破棄を明確に依頼する
  • 請求書番号は元のものを使用し、発行日は変更しない
  • 修正内容を具体的に明記する

請求書再送メール作成のチェックリスト

メール送信前に以下のポイントを確認し、ミスやトラブルを防ぎましょう。

送信前の必須チェック項目
・件名に【再送】または【再発行】の明確な表示
・相手を責めない丁寧で配慮ある表現の使用
・請求書の詳細情報(番号、金額、期限等)を正確に記載
・前回送信日時の具体的な記録
・受領確認依頼の丁寧な文言
・行き違いへの配慮文の挿入
・添付ファイルのサイズが2MB以下
・宛先、CC、BCCの正確性
・署名情報の完整性
・インボイス制度要件の確認(該当する場合)

よくある質問

請求書の再送はどのタイミングで行うべきですか?

初回送信から3-5営業日経っても反応がない場合に再送するのが一般的です。支払期限の1週間前には確実に相手に届いている状態にしたいので、逆算してタイミングを決めましょう。緊急性が高い場合は、メールと並行して電話での確認も効果的です。

「再送」という表現は相手に失礼ではありませんか?

「再送」という言葉自体は失礼ではありませんが、「念のため再送いたします」のように柔らかい表現を併用することで、相手への配慮を示せます。状況に応じて「ご確認のお願い」「念のためのご案内」などの表現も効果的です。

添付ファイルの適切なサイズはどれくらいですか?

2MB以下が安全です。Gmailの送信制限は25MBですが、エンコード処理により実際のサイズは約1.3倍に膨らむため、確実に届けるには2MB以下に抑えることをお勧めします。それを超える場合は、クラウドストレージのリンクを利用しましょう。

相手が請求書を紛失した場合の対応は?

相手を責めることなく、「お手数をおかけします」といった配慮の言葉を添えて再送しましょう。今後は受領確認を徹底する、PDF化してメール送信するなど、改善策も併せて伝えると信頼関係を保てます。

インボイス制度で注意すべき点はありますか?

適格請求書の記載要件(登録番号、税率区分、消費税額等)を満たしているか確認が必要です。要件を満たしていない場合は、修正した請求書を「再発行」する必要があります。また、再発行した請求書には「再発行」の表示を必ず入れましょう。

請求書に間違いがあった場合は「再送」と「再発行」どちらを使いますか?

内容を修正する場合は「再発行」が正しい表現です。同じ内容をもう一度送る場合のみ「再送」を使います。適切な用語を使うことで、相手に正確な状況を伝えられ、混乱を防げます。

何度も再送して相手に迷惑ではありませんか?

適切な間隔(3-5営業日)を空けて、丁寧な文面で送る分には問題ありません。ただし、3回以上送っても反応がない場合は、電話など別の方法で連絡を取ることをお勧めします。相手の状況を理解し、柔軟に対応することが大切です。

まとめ

請求書の再送メールは、相手への配慮と必要情報の正確な提供のバランスが成功の鍵となります。適切な件名設定、丁寧な本文構成、そして相手を責めない表現を心がけることで、円滑なビジネス関係を維持しながら確実に手続きを進められます。

成功のための5つの重要ポイント
・相手を責めない配慮ある表現を使用する
・件名で用件と対象を明確に示す
・前回送信の事実を具体的に明記する
・受領確認を丁寧にお願いする
・行き違いへの配慮を必ず含める

「再送」と「再発行」の違いを正しく理解し、状況に応じて適切な対応を選択することも重要です。インボイス制度の要件確認や添付ファイルの容量制限への対処も含めて、正確で配慮ある対応を心がけましょう。

本記事のテンプレートを参考に、お客様の状況に応じてカスタマイズして活用してください。適切な再送メールにより、スムーズな請求処理と良好な取引関係の維持を実現できるはずです。

参考文献・引用情報